【ホフディ・ハウス】1986年に冷戦終結の会談が開催されたアイスランドの歴史的建物
アイスランドの中心地であるレイキャビク市内には、ホフディ・ハウスと呼ばれる白色の建物が存在します。
眩しいほどの白色に包まれた上品なこの建物は、実は東西冷戦において、多大な役割を果たした建築物でもあるのです。
今回はアイスランドのレイキャビクにある名所、ホフディ・ハウスについて紹介していきます。
ホフディハウスとは?
アイスランドの首都、レイキャビクは、北欧テイストの可愛らしい住宅と風光明媚なレイキャビク湾に面した、国内屈指のエリアとして知られています。
そのレイキャビク市内の一角には、「ホフディ・ハウス」という名の建物が静かに佇んでいます。
この建物は、品のある白色を基調とし、西洋風の外観が特徴的です。元々は、1909年にフランス領事館として建設されたものであり、第二次世界大戦時には、一時的にイギリスの大使館としても利用されていました。
現在は、レイキャビク市が管理しており、レイキャビクの観光スポットの一つとして親しまれています。
内部は残念ながら公開されていませんが、純白でおしゃれな外観はそれ自体が大きな見どころです。
さらに、建物のすぐ北側には美しいレイキャビク湾の景観が広がっており、オーシャンビューの立地も魅力の一つです。
https://hokuou-info.com/2022/04/03/reykjavik/冷戦終結の協議が行われた歴史的な建物
元々フランス領事館として建てられたホフディ・ハウスですが、この建物が世界的に知られるようになったきっかけとなった出来事があります。
それが、レイキャヴィク・サミットと呼ばれる冷戦終結の協議の場所として、ホフディ・ハウスが利用されたことです。
1986年、アメリカの第40代大統領ロナルド・レーガン氏と旧ソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長が参加し、アイスランドの中立性を背景にホフディ・ハウスで冷戦終結を目指した会談が行われました。
この歴史的な会談が開催されたことで、ホフディ・ハウスは世界的に有名な場所となりました。
建物のそばには英語、ロシア語、アイスランド語の3カ国語で記された記念碑も置かれ、当時の会談の足跡を訪れる人々に伝えています。
まとめ
ここでは、アイスランドのホフディ・ハウスについて紹介しました。
この建物は冷戦終結の会談場所として有名で、歴史的な価値があります。また、シンプルな白い外観が美しく、写真映えする名スポットのひとつと言えます。
さらに、レイキャビク市内の海岸沿いに位置しているので、市街探索の合間に気軽に訪れることができます。