アイスランド北東部の自然あふれるエリアには、デティフォスの滝と呼ばれるスポットがあります。
こちらの滝はヨーロッパ最大級の規模を誇り、怒号のように響く水流と大自然を肌で感じられると評判です。
今回は北欧アイスランドの奥地にある、デティフォスの滝について紹介していきます。
デティフォスの滝の特徴

北大西洋に浮かぶ島国であり、北欧諸国随一の火山大国でもあるアイスランドには、氷河と独自の地形が生み出す大迫力の滝が数多くあります。
そしてアイスランド、ひいてはヨーロッパの中でも最大級の大きさとされているのが、アイスランド北東部に位置する「デティフォスの滝」です。
「デティフォス」はアイスランド語で「落ちる滝」を意味します。
その名の通り、デティフォスの滝の特徴となっているのが、滝全体の規模です。
滝の高低差は約45m、そして幅は驚異の100mとなります。
アイスランドの大地を割くように広がる景観は、まさに圧巻です。
また、デティフォスの滝はヴァクナヨークトル氷河という巨大な氷河を水源としており、毎秒200㎥という水量が大音量で流れ落ちる光景を見ることができます。
滝までのアクセス

デティフォスの滝はアイスランド北東部の辺境の地にあり、例えば首都レイキャビクからは車で6時間以上と、若干アクセスは厳しい場所にあるかもしれません。
旅行で向かう際は、最寄りのアークレイリという町を拠点にするのがおすすめです。
デティフォスの滝まで向かうルートとして、最初にアイスランドでリングロードと呼ばれる国道1号線を使い車で進み、途中で東側(864号線)と西側(862号線)の2種類のルートに分かれます。
西側の道路は新しくできた舗装済みの道であり、こちらの国道を進んだ場合は滝のそばには展望台を利用できます。
そのため、旅行の時は西側のルートを使い滝に行くのが一般的です。
一方で東側から滝に向かうルートは未舗装でアクセスは悪いのですが、滝のすぐそばまで近づくことが可能です。
鑑賞を楽しむ際のポイント
切り立った両端の崖の間を激しい勢いで水が流れる光景が目を引くデティフォスの滝は、ヨーロッパで最も力強い滝とも称されます。
ただ注意点として、膨大な水量によって滝の周辺は水飛沫が雨のように降り注ぐのだそうです。そのため、滞在の際は雨具などの防水対策をしておくと安心ですよ。
さらに、デティフォスの滝の壮大な景観は映画の舞台となったことはご存じでしたか。
その映画とは2012年に公開されたリドリー・スコット監督のSF映画「プロメテウス」です。
デティフォスの滝は、映画のオープニングに滝が出てくるシーンがあるのですが、その舞台としてデティフォスの滝が利用されました。
もしデティフォスの滝に行くなら、事前に映画を見て予習しておくと、より楽しめるかもしれません。
まとめ

デティフォスの滝はアイスランドの火山と氷河が生み出した、幅100mものダイナミックな滝です。
アイスランドの僻地にあるためアクセスは厳しく、必ずしもメジャーな観光地ではないかもしれません。
ただ、アイスランドの剥き出しの自然を体感したい人にはおすすめのスポットと言えるでしょう。
