デンマークのクリスマスイブでは、リスアラマンと呼ばれるミルク粥を食べる習慣があります。
ジャムや砂糖で甘く味付けされた、デザート感覚で食べられる料理として人気です。
さらにデンマークではリスアラマンとアーモンドを使った、ちょっとしたサプライズもクリスマスイブに開催されています。
そこで今回はデンマークのクリスマスイブの定番料理である、リスアラマンについて紹介していきます。
リスアラマンとは?
デンマークには、リスアラマンというミルク粥があります。この料理はお米を牛乳や砂糖、生クリームで煮込み、ジャムや生クリームで味を調えて冷やした状態で食べるのが一般的です。
日本では、ライスプティングといえばお粥が思い浮かびますが、米と牛乳を組み合わせた料理に抵抗を感じる人もいるかもしれません。
しかし、世界的には牛乳を使ったライスプティングがポピュラーな料理として親しまれています。フィンランドのリーシプーロやロシアのカーシャ、インドのキールなどが有名です。
そのため、国によって名前は異なりますが、ヨーロッパやアジア各地で伝統料理としてライスプティングに似た料理が存在しているのです。
デンマークのリスアラマンは、お米と牛乳、砂糖、ジャム、そして細かく砕いたアーモンドが主な原材料です。
「リスアラマン(riz à l’amande)」とはフランス語で「アーモンド入りライス」という意味で、実はフランスで誕生した料理とされています。
デンマークにおいてリスアラマンが定番のクリスマスイブのデザートになったのは、19世紀後半頃からと言われています。
アーモンドを使ったリスアラマンの風習
デンマークのクリスマスイブには、特別なデザートとしてリスアラマンが食べられます。
このリスアラマン作りには、アーモンドを1粒入れるという習慣があります。
自分のお皿にアーモンドが入っていた人はプレゼントをもらえるというもので、プレゼントとしてはマジパンやお菓子、本などが一般的です。
この習慣は、クリスマスイブのディナーを盛り上げるサプライズのようなものとして、デンマークの家庭では子どもから大人まで楽しまれています。
リスアラマンのレシピ
デンマークのリスアラマンは、主にお米、牛乳、砂糖、塩、ジャムやソース、ホイップクリーム、そして細かく砕いたアーモンドを使用して作られます。
まず、鍋にお米、牛乳、砂糖、塩を入れて粥状に煮ます。お米が柔らかくなったら、火を止めて粗熱を取り、容器に移し冷蔵庫で冷やします。
次に、冷えた粥にホイップクリームと刻んだアーモンドを加えます。最後に器に盛り付けて、ジャムやソースでトッピングして完成です。
このレシピでは冷やして食べることを前提としていますが、熱々の状態で食べることもおすすめです。
まとめ
リスアラマンは、デンマークのクリスマスイブに食べられる伝統的なミルク粥であり、お米を牛乳で煮込んで作られます。
この料理はクリーミーな口当たりが特徴であり、ブルーベリージャムやチェリーソースと一緒に食べられることで、新しいデザート体験が楽しめます。
また、クリスマスイブには、一粒のアーモンドを入れて、その中にアーモンドが含まれていた人にはプレゼントが贈られるというデンマークの独自の習慣があります。