オスロは北欧のノルウェーの首都であり、同時にフィヨルドや森林などの自然も身近にある街として知られています。
中心地から少し足を伸ばした場所にあるのが、エーケベルグ公園と呼ばれる公園です。
自然豊かなエーケベルグ公園は軽い登山気分を味わえる公園であり、さらにあの有名なムンクの「叫び」とも関係があるスポットなのです。
そこで今回は、オスロで気軽にアートと自然を楽しめるエーケベルグ公園について解説していきます。
ノルウェーのエーケベルグ公園について
エーケベルグ公園は、ノルウェー・オスロ南東部に位置する公園で、2013年に開園した比較的新しい場所です。オスロ中心地から路面電車で10分ほどの場所にあり、交通アクセスが良好です。
公園の敷地内は広大な森林に囲まれ、街中とは思えないほどの豊かな自然が広がっています。森林内を散策することで、まるで登山しているかのような気分を味わえるでしょう。
また、氷河が形成したフィヨルドなど、自然と都市が調和した美しい景観も特徴的です。このような自然と都市が共存する姿は、まさに北欧らしさを感じさせます。
敷地内にある絶景や自然、アート作品
エーケベルグ公園はエーケベルグの丘という高台にあり、オスロで最も美しい景観の一つとして知られています。
公園の展望台からはオスロの街並みや、その向こうに広がる山々を一望することができます。特に夕方にはオレンジ色に染まるオスロ市街や夜景が幻想的な光景を見せてくれます。
また、エーケベルグ公園には数多くのアート作品が展示されています。30点以上にも及ぶ独創的な彫刻やインスタレーションが園内に点在し、訪れる人々を楽しませています。
公園の入場は無料で、誰でも気軽にアートと自然を楽しむことができます。
ムンクの「叫び」が生まれたエーケベルグの丘
誰でも一度は見たことがある、名画「叫び」を制作した画家エドヴァルド・ムンクが、ノルウェー出身であることをご存じでしょうか。
ムンクは19世紀から20世紀にかけて多くの作品を世に送り出しましたが、中でも特筆すべき名画が「叫び」です。
「叫び」は、ムンクが1893年に発表した油彩画で、夕焼けに染まる道に男性が立ち、自然が発する叫びに耳を塞ぐ様子を描いた作品です。誰もが一度は見たことがあるはずです。
そして、エーケベルグ公園があるエーケベルグの丘は、ムンクがこの「叫び」を制作する際に大きなインスピレーションを得た場所として知られています。
実は、絵の背景に描かれた風景は、エーケベルグの丘から見たフィヨルドの景観が元になっています。
そのため、エーケベルグの丘はムンクの「叫び」の舞台として世界中からファンが訪れる場所となっています。
まとめ
エーケベルグ公園は、ムンクにゆかりのあるエーケベルグの丘や、オスロを一望できる展望台、多彩なアート作品など、様々な魅力があります。
自然を満喫しながらアート鑑賞を楽しむのも良いですし、展望台付近にあるレストランで食事をするのもオススメです。
さらに、アートに感銘を受けたらオスロ市内に戻り、ムンクの「叫び」が展示されているオスロ国立美術館を訪れるのも良いでしょう。