【ストロックル間欠泉】熱水を20mの高さまで噴出するアイスランドの間欠泉
火山大国として知られるアイスランドには、地熱で温められた地下水が轟音と共に勢いよく噴き出す間欠泉がたくさんあります。
国内には大小問わず多くの間欠泉がありますが、旅行客の中で特に人気なのがストロックル間欠泉です。
今回はアイスランドの定番観光ツアーであるゴールデンサークルのルートにも含まれるストロックル間欠泉に注目し、その特徴や見どころ、アクセス方法などを紹介していきます。
ストロックル間欠泉とは?
北欧諸国の中で唯一北大西洋に浮かぶ島国であるアイスランドは、2つの大陸プレートの境目上に位置するため、日本同様に火山活動が活発な国でもあります。
火山の熱を利用した地熱発電に加え、熱せられた地下水による温泉や間欠泉といった自然スポットも多いのが特徴です。
そして今回取り上げるストロックル間欠泉も、旅行客から高い人気を得ている間欠泉の1つです。
ストロックル間欠泉は、アイスランド南西部のホイカダールル渓谷内のクヴィータ川一帯の地熱地帯にあります。
ちなみに「ストロックル(strokkur)」はアイスランド語で「攪拌器(かくはんき)」という意味です。
ストロックル間欠泉は1000年以上前から稼働し、現在でも5~10分間隔で定期的に熱水を噴出しています。
噴出口から噴き出す熱水の高さも20m以上であり、非常に迫力ある光景を見ることができます。
ゲイシール間欠泉に並ぶ名スポット
実はストロックル間欠泉がある同じエリアには、アイスランド最大の間欠泉であるゲイシール間欠泉もあります。
アイスランド最大規模というだけでなく、ゲイシール間欠泉は60m以上という、ストロックル間欠泉の3倍近い高さまで熱水を噴出します。
また、アイスランドを代表するゲイシール間欠泉は世界的にも有名で、英語で「間欠泉」を意味する「ガイザー(Geyser)」の由来にもなったほどです。
ただ、こちらのゲイシール間欠泉の方は19世紀が活動のピークで、1935年以降は徐々に活動が弱まっていきました。
完全に活動がストップしたわけではなく、現在でも1日に3回ほどの頻度で熱水を噴出しています。
しかし、それだと旅行でゲイシール間欠泉を見るかどうかは運次第です。そのため、現在のツアーでは5分おきに見られるストロックル間欠泉の方がメインのスポットになっています。
https://hokuou-info.com/2022/01/24/geysir/ストロックル間欠泉を楽しむポイント
ストロックル間欠泉やゲイシール間欠泉などが存在するホイカダールル渓谷地帯は、アイスランドの首都レイキャビクから北東約80km、車で約1時間半の距離に位置しています。
観光では、ツアーバスを利用するか、レンタカーを借りて自分で向かうことが一般的です。
しかし、間欠泉は高温の熱水が噴き出すため、安全のために周囲には散策路が設けられています。
また、風向きによっては噴出した熱水が周囲に飛び散る場合があるため、安全距離を確保するようにしましょう。
まとめ
アイスランドは火山大国であり、地下のマグマに加熱された地下水が噴出する間欠泉が多く見られます。
その中でもストロックル間欠泉は、アイスランド南西部のホイカダールル渓谷内に位置し、現在活動休止中のゲイシールに代わって人気を博しています。
ストロックル間欠泉は高さ20メートル以上にもなる熱水を、5〜10分の間隔で噴出します。このため、数分おきに噴き上がる間欠泉を見ることができ、写真を撮るチャンスも豊富です。