スウェーデンの伝統的な習慣であるフィーカでは、コーヒーと共に様々なお菓子が出されます。
そしてハッロングロットルと呼ばれるクッキーは、フィーカの付け合わせお菓子として人気のスイーツの1つとなっています。
今回はスウェーデンで親しまれるラズベリージャム入りのクッキー、ハッロングロットルについて紹介していきます。
ラズベリージャムを使った素朴なクッキー
ハッロングロットル(Hallongrottor)とは、スウェーデンで親しまれている素朴なお菓子で、クッキー生地にラズベリージャムをのせたものです。
直径は約5cm程度で、口に入れるとホロホロと崩れるような柔らかい食感が特徴的です。
ラズベリージャムはクッキー生地の中心にワンポイントで乗せられており、ベリー特有の甘酸っぱさが楽しめます。また、クッキー生地のほのかな甘みとも相性が良いと言われています。
なお、ハッロングロットルは日本語で「木苺の洞窟」と訳されます。スウェーデン語で「ハッロン(Hallon)」は「ラズベリー」を意味し、「グロットル(grottor)」は「洞窟」という意味です。
フィーカに欠かせないお菓子
スウェーデンには、コーヒーブレイクの習慣として「フィーカ(Fika)」があります。フィーカでは、コーヒーを片手にお菓子を楽しむのが定番です。
フィーカで出てくるお菓子として有名なのが、スウェーデン発祥のシナモンロールや、北欧風チョコレートケーキである「クラッドカーカ」も人気です。
そして、今回紹介する「ハッロングロットル」は、スウェーデンのフィーカで定番のスイーツの1つです。
ラズベリージャムの酸味がコーヒーのほろ苦さと調和することで、独特な美味しさが生まれます。また、甘いものが苦手な人でも食べやすいそうですよ。
ちなみに、近年日本でもフィーカを実践する人が増えており、こちらの記事でも紹介されています。
また、フィーカでコーヒーのお茶請けとして食べられているお菓子については、以下の記事でも取り上げています。
ハッロングロットルのレシピ
ハッロングロットルのレシピは、通常のクッキーとほとんど同じで、日本の家庭でも気軽に作ることができます。
まず、小麦粉に卵、バター、ベーキングパウダーなどを加えて、クッキー生地を作ります。次に、生地を形成したら、ハッロングロットルの代名詞であるラズベリージャムを加えます。
生地の中心に指でくぼみを作り、スプーンでラズベリージャムを入れます。
最後に、200度に設定したオーブンに入れ、焼き色を見ながら10分ほど焼き上げれば完成です。
ハッロングロットルの形は丸型が一般的ですが、マフィンの型に入れてカップケーキのように作るタイプもあります。また、ハッロングロットルは本来はラズベリージャムを使用しますが、他のジャムでも代用可能です。
自宅で作る際には、ブルーベリージャムやアプリコットジャムなど、お好みのジャムを使って作ってみるのも面白そうですね。
まとめ
ハッロングロットルは、スウェーデンで大人から子どもまで幅広く愛されているクッキーです。スウェーデンのスーパーでは、1枚約100円程度で販売されており、手頃な価格も魅力の1つです。
レシピもシンプルなので、日本でもぜひラズベリージャムを用意して作ってみてください。