「トロルの舌」はノルウェーにある切り立った断崖で、ノルウェーの雄大なフィヨルドを一望できる観光名所として知られています。
トロール(トロル)はノルウェーに伝わる北欧の妖精で、日本でも小説やファンタジーで人気のキャラクターです。
今回は、北欧ノルウェーのちょっと変わった名所「トロルの舌」をご紹介します。
ノルウェーの自然が作り出したトロルの舌
ノルウェーは、地平線まで続くフィヨルドの海岸線など、数百万年かけて形成された驚くべき自然を持つ北欧の国です。
そのノルウェーの大自然を一望できる絶景スポットが、「トロルの舌」です。
トロルの舌は、ノルウェー西部のハルダンゲルフィヨルド地方に位置する標高約1100mの山にあります。
断崖絶壁から突き出た岩肌が、ノルウェーの古い民話に登場する妖精トロールが舌を伸ばしているように見えることから、「トロルの舌」というユニークな名前が付けられました。
ノルウェーでは「トロルトゥンガ(Trolltunga)」という名称でも知られています。
トロルの舌があるハルダンゲルフィヨルドは、ノルウェーの5大フィヨルドのひとつに数えられるほど、雄大な自然景観を有しています。
そして標高1000m以上の場所にあるトロルの舌からは、ノルウェーの美しいハルダンゲルフィヨルドを一望できます。
岩盤の先端で撮影するのが人気
トロルの舌は、ノルウェーの大自然が織りなす絶景を楽しめることで、毎年、国内外から多くの観光客が訪れます。
トロルの舌の先端に立って景色を眺めたり、写真を撮る一方で、中には逆立ちなど、アクロバティックな姿勢で写真撮影に挑む観光客もいます。
しかし、トロルの舌には転落防止のための柵がなく、岩盤の下には断崖絶壁が待ち受けています。
北欧の雄大な大自然をバックに写真を撮りたい気持ちはわかりますが、落下事故にはくれぐれもご注意を。
SNS投稿をきっかけに知名度が急上昇
2000年代まで、トロルの舌はあまり知られておらず、年間数人の登山者が訪れる程度でした。
現在のような観光名所となった転機は、InstagramをはじめとするSNSの発達です。
トロルの舌の先端でポーズをとった写真をSNSに投稿する人が増え、トロルの舌が徐々に知られるようになりました。
今では年間4万人もの人が訪れるノルウェーを代表する観光名所となっています。
トロルの舌までの行程
トロルの舌はノルウェーの秘境にあり、目的地のトロールの舌までは、整備された登山道をトレッキングすることになります。
トロルの舌は標高1,000mを超える場所にあり、距離は10km、片道4〜5時間かけて登山道を登ります。
傾斜は緩やかですが、距離が長いので、トレッキング初心者は往復で10時間以上かかることもあります。
そのため、日帰りでトロルの舌に行く場合は、なるべく早朝に出発しましょう。
トロルの舌に向かう人の多くは、麓の町オッダに宿泊し、翌日の挑戦に備えます。
トロルの舌への登山に最適な季節は、北欧の気候が穏やかな6月〜9月になります。
一方で冬は深い雪に覆われ、登山道の状態も危険なため、冬は基本的に登山は禁止されています。
まとめ
トロルの舌は、北欧ノルウェーの中でも屈指の絶景&爽快なスポットです。
美しいフィヨルドの光景をバックに、ぜひ写真を撮ってみましょう。