アイスランドの首都レイキャビクは、コンパクトで可愛らしい街並みが魅力のエリアです。
そして街の中心部にあるのが、チョルトニン湖と呼ばれる湖です。
街の景観にも溶け込んだ穏やかな雰囲気が満ち、休日には市民はもちろん多くの野鳥も集まるスポットとされています。
そこで今回はレイキャビクの憩い場として親しまれる、チョルトニン湖を紹介していきます。
チョルトニン湖の特徴
チョルトニン湖は、アイスランドの首都レイキャビク市街の中心部に位置する湖です。
「チョルトニン(Tjörnin)」はアイスランド語で「湖」を意味しますが、湖よりも巨大な沼に近いかもしれません。
チョルトニン湖は、レイキャビク市民がゆっくりと過ごすことができる憩いの場となっています。湖沿いの芝生でのピクニックや日光浴、また湖の周囲には散歩やランニングに適した探索路が整備されており、自然の景観を楽しみながらアート作品や彫刻も見ることができます。
さらに、チョルトニン湖の周囲には、レイキャビクの主要な観光地が密集しています。
例えば、ハットルグリムス教会やホフディ・ハウス、アイスランド大学、アイスランド国立博物館などが徒歩圏内にあります。レイキャビク散策の合間に、休憩場所として訪れるのにも最適です。
冬場には湖面でスケートも楽しめる
アイスランドと言えば「氷の国」というイメージから、極寒の気候だと思われがちです。
しかし、島の周囲に流れるメキシコ湾の暖流の影響で、レイキャビクは北欧でも比較的温暖な気候に恵まれています。冬場でも最低気温がマイナス5度前後にしか下がらず、実は日本の北海道よりも過ごしやすいそうです。
ただし、1月など真冬の時期はやはり寒く、チョルトニン湖もほぼ全域が凍結します。凍結したチョルトニン湖は向こう岸に歩いて渡れるほどで、氷結した湖上ではスケートやアイスホッケーも楽しめるようです。
湖では多くの野鳥も観察できる
チョルトニン湖は、野鳥や水鳥の生息地としても知られており、白鳥やアヒル、ガチョウなど様々な鳥類が観察できます。
さらに湖北側のレイキャビク市庁舎では、冬になると湖の手前に熱湯を流しています。これは、水鳥が湖で越冬できるよう、あえて湖の一部分を凍らせずに残しておくためです。
こうして市庁舎前の湖は冬場でも凍らず、数多くの野鳥が集まる目玉の観察スポットとなっています。
まとめ
アイスランドのレイキャビク市民にとっての憩いの空間となっている、チョルトニン湖。白鳥など野鳥の棲家にもなっており、バードウォッチングの場所としても最適です。
夏にはピクニックや日光浴、冬には凍結した湖でスケートなど、季節に応じた楽しみ方ができるのも特徴です。