スウェーデンの東に位置するバルト海には、2万4千以上の大小様々な島々からなるストックホルム諸島があり、その中にヴァックスホルム島という島があります。
ヴァックスホルム島は、ストックホルムからフェリーで訪れる人が多く、人気の観光地となっています。
しかし、19世紀まではストックホルム市街を防衛するための軍事拠点として機能しており、当時使われていた要塞が現在も残っています。
今回は、カラフルで美しい街並みと頑丈な要塞が融合した、スウェーデンのヴァックスホルム島について解説していきます。
ヴァックスホルム島とは?
ヴァックスホルム島は、スウェーデンのストックホルムから東へ約20kmの場所に位置し、バルト海への入り口と出口にあたります。
ストックホルム諸島として知られる約24,000の大小様々な島々の1つがヴァックスホルム島で、リゾート地として国内外の観光客を魅了しています。
また、バルト海からストックホルム市へ向かう主要ルートに位置していますが、実際には16世紀にストックホルムを侵略する外敵からの防衛基地として建設された歴史を持っています。
軍事拠点のヴァックスホルム要塞
ヴァックスホルム島は、バルト海からストックホルムへ至る海路の途中に位置しています。
その戦略的な立地から、16世紀から19世紀にかけて、首都ストックホルムを海からの侵略から守るための海上要塞として重要な役割を果たしていました。
ヴァックスホルム島の東側には、頑丈な外壁に守られた大砲やその他の武器を装備したヴァックスホルム要塞があります。
ヴァックスホルム島に最初に要塞が建設されたのは16世紀で、現在のヴァクスホルム要塞は1863年に建設されました。
かつてはストックホルムへの海路を守るための強固な要塞でしたが、現在はヴァックスホルム要塞博物館として一般公開されています。
博物館内には、当時の大砲や砲弾、スウェーデンが戦った歴史を伝える軍事資料などが展示されています。
ストックホルムから多くの人が訪れるリゾート地
敵国からの侵略を阻むために武装した要塞を構え、おそらく一昔前のヴァックスホルム島は、最前線の軍事基地特有の物々しい雰囲気があったことでしょう
しかし現代では戦いのための防衛拠点とは打って変わって、カラフルな街並みと穏やかで陽気な雰囲気に包まれた、人気のリゾート地となっています。
ヴァックスホルム島の南側には市街地があり、木造建築の家々や可愛らしいカフェやハンドクラフトショップで賑わいを見せています。
ストックホルムからヴァックスホルム島までのアクセスも良好で、フェリーで1時間ほどの距離しかありません。
バスや車で陸路からも行くことができますが、海からヴァックスホルムの街並みを眺めることができるフェリーが、やはりおすすめのアクセス方法なのだそうです。
まとめ
ヴァックスホルム島はかつての軍事基地だった面影はほとんどなく、今はのどかな雰囲気が漂うリゾート地のような場所となっています。
晴れた日には多くの人が、カフェのテラス席に座って、のんびりコーヒーとお菓子を味わいながらフィーカを楽しむ光景が広がっているそうですよ。