バブルサッカーは、近年、海外や日本でも人気が高まっているスポーツです。
このスポーツでは、選手たちは中に空気を入れた巨大なプラスチックボールを上半身からかぶってサッカーを行います。非常にユニークなルールとなっています。
バブルサッカーは、ノルウェーが発祥の地で、もともとはバラエティ番組の企画から始まりました。
本記事では、バブルボールを装備してサッカーをするこのユニークなスポーツ、バブルサッカーについて解説していきます。
バブルサッカーの特徴
バブルサッカーは、ノルウェー発祥のサッカーゲームであり、選手が大きなプラスチック製のバブルボールを上半身からかぶせてプレーします。
バブルボールの中央には1人分の空洞があり、上半身を通して体の周囲を覆います。
空洞部には肩紐やハンドルが付いており、安定性も確保されています。
バブルボールの直径は1.5mで、大人がすっぽりと入れる大きさです。また、ボールによっては8kgから13kg程度の重さがあります。
バブルサッカーは、基本的にはフットサルのルールに準じていますが、ラグビーのようにサッカーボールを持った相手に体当たりすることが許されている点が異なります。
ただし、バブルボールが衝撃を吸収してくれるため、ケガの心配はほとんどありません。
そのため、バブルサッカーは本格的なスポーツよりも、ストレス発散やコミュニケーション、レクリエーションの要素が強いスポーツと言えます。
ノルウェーのバラエティ番組が原点
バブルサッカーは、ノルウェーで生まれたスポーツであり、その発祥のきっかけは2009年に放送されたバラエティ番組「Golden Goal」にあります。
当時、バラエティ番組の企画としてバブルサッカーが取り上げられ、放送後に動画共有サイトを通じて拡散されました。
そのユニークなルールや面白さが評判を呼び、徐々に世界中に広まっていったのです。
ノルウェーから北欧やヨーロッパに広がり、現在ではアメリカや日本など世界中で楽しまれる人気スポーツとなっています。
世界が注目するスポーツ
ノルウェーで生まれたバブルサッカーは、比較的新しいスポーツであるため、まだ歴史は浅いものの、世界中で競技人口が増加し、注目を集めています。
北欧諸国、ヨーロッパ、アメリカなどでも人気が広がり、各国でバブルサッカーのチームが結成されています。日本でも2014年頃から上陸し、東京や大阪などの大都市圏で頻繁にバブルサッカーの試合が開催されています。
国際的な組織としては、IBFA(International Bubble Football Association)が設立され、将来的にはバブルサッカーのワールドカップが計画されているという話もあります。
日本では、バブルサッカー協会という組織が設立され、バブルサッカーの普及に努めています。
能力や性別を問わず、誰でも楽しめる
バブルサッカーの世界的な普及については、運動能力や性別、年齢に関わらず、誰でも参加できるという敷居の低さが大きな理由とされています。
バブルサッカーでは、バブルボールを身に着けてプレーします。
このボールはコントロールが難しく、選手の実力差や体格差が目立ちにくいため、男女を問わず、またサッカーの経験があるかどうかに関係なく、誰でも楽しめます。
そのため、親睦を深めるためのレクリエーションとして、企業のスポーツクラブから地域コミュニティまで幅広く受け入れられています。
バブルボールの装着には、安全面を考慮して身長150cm以上、体重90kg以下の人が参加対象となっています。
さらに、最近では幼児から小学生まで着用できる子供用バブルボールも販売されています。
バブルサッカーのルール
バブルサッカーにはまだ厳密なルールがなく、国や運営団体によって法律もまちまちです。
しかし、基本的にはフットサルと同じようなルールです。
バブルサッカーの選手はバブリーストと呼ばれます。1チームは4〜5人で構成され、そのうちの1人がゴールキーパーです。
バブルサッカーで最初に大きな盛り上がりを見せるのは、バブルアタックとも呼ばれる試合開始の力強い合図です。
約10分間のバブルサッカーの試合は、コート中央のセンターサークルに置かれたサッカーボールに向かって、左右の参加チームが同時に突進するバブルアタックで始まります。
バブルサッカーは、レクリエーションとして気軽に楽しめる自由なゲームというイメージがありますが、もちろん他のスポーツと同様、反則もあります。
例えば、着用しているバブルボールを使ってボールに覆い被さり妨害する「オーバーボール 」があります。
他にも、バブルボールの筒状の空洞部にボールが入ってしまう「ヘッドイン」。ボールを所持していない無関係な相手プレイヤーへの故意の体当たりである「バブルバンプ」も禁止されている違法行為です。
安全にプレーするための心得
バブルサッカーは、バブルボールが体全体を覆い、クッションの役割を果たします。
そのため、地面に体や転がりが当たっても、その衝撃で怪我をすることなく安全に楽しめます。
注意点として、バブルボールはビニールでできた風船なので、先が尖った金属製のものが刺さると破裂する可能性があります。
バブルサッカーの前には、ピアスや指輪、時計などのアクセサリー類は安全のために外しておく必要があります。
いきなりゲームをするのに抵抗がある人には、バブルサッカー以外にもさまざまなゲームが用意されています。
相手を土俵の外に押し出して遊ぶ「バブル相撲」もその一つです。
他にも、バトルロイヤルならぬ「バブルロイヤル」といって、全員でコートの中を押し合いへし合い、相手を場外に追いやるレクリエーションも人気を博しています。
こうしてバブルサッカーのコツを掴めば、ゆくゆくは本格的なバブルサッカーもできるようになります。
まとめ
バブルサッカーは、北欧ノルウェーのスポーツバラエティ番組から生まれたもので、選手がバブルボールをかぶってボールを追いかけるゲームです。
バブルサッカーは選手自身だけでなく、観客も独特なプレーを鑑賞して楽しむことができます。
バブルサッカーは、ダイエットやストレス解消にも効果的なので、機会があればぜひ挑戦してみてください。