豚肉の消費量が多いデンマークでは、日本同様に豚のレバーも広く食べられています。
レバーといえばお酒のつまみというイメージがありますが、デンマークではレバーパテであるレバポスタイが定番のパンのトッピングとして人気です。
ここでは、デンマークで愛されているレバーパテのレバポスタイについて詳しく解説します。
豚レバーのパテであるレバポスタイ
レバポスタイは、デンマーク料理の一つで、豚のレバーをペースト状にしたパテのことです。
デンマークは豚肉の消費量が多く、豚の肝臓を加工したレバポスタイも家庭からレストランまで幅広い場所で食べられているメニューとなっています。
レバポスタイは直訳すると「レバーのパテ」という意味で、「レバ」は「肝臓」、「ポスタイ」は「パテ」を表しています。
レバポスタイがデンマークで食べられるようになったのは1847年で、フランス人がデンマークにもたらしたと言われています。
現在ではスーパーで手軽に入手できますが、当時は高級料理に分類されていました。
スライスしたパンに塗って食べる
レバポスタイの食べ方としては、デンマークではスライスしたパンの表面に塗って食べるのが定番となっています。
また、デンマークではスモーブローという、スライスしたライ麦パンに海老やサーモン、野菜をトッピングしたオープンサンドがあります。
スモーブローは手巻き寿司に近い料理で、パンに好みの食材を乗せるだけというシンプルなレシピが特徴です。
デンマークではサクッと済ませたい朝食や、お昼のお弁当として広く食べられている料理の1つです。
そしてスモーブローに、バターの代わりにレバポスタイを塗って食べる人も少なくありません。
ジャムやバターも良いですが、豚レバー独特の風味やクセがあるレバポスタイは、より大人向けの味わいと言えるでしょう。
家庭で作る自家製レバポスタイ
19世紀にフランス人がデンマークにもたらしたレバポスタイは、現在ではデンマーク全土のスーパーで手軽に入手できる価格帯になっています。
レバポスタイには味の種類が多く、豚肉のレバーだけで作られたプレーンなものから、ニンニクやアンチョビを加えたものまで、多彩なラインナップがあります。
また、デンマークでは豚のレバーを手軽に購入できることから、多くの家庭で自家製のレバポスタイが作られることも珍しくありません。
レバポスタイを作る際には、固形のレバーに油分を加えてペースト状にします。加える油分には、ラードや精製油、あるいはバターやマーガリンが使用されます。また、ベーコンや生の豚肉の脂を使うと風味が際立つと言われています。
油分を多く加えるほど口当たりが滑らかになり、パンに塗りやすくなりますが、控えめにすると固めでヘルシーなパテとなります。
自家製のレバポスタイを作ることで、自分好みの味や口当たりを楽しめます。
まとめ
ここまで、ジャムのようにパンに塗って食べるデンマークのレバポスタイについて紹介してきました。
レバポスタイはレバー独特のクセや匂いがあるため、元々レバーが苦手な人には少し強いかもしれません。
一方、お酒のおつまみとしてレバーをよく食べるレバー好きな人にとっては、ハマること間違いなしの料理です。