デンマークの夏は日本と比べても涼しく、8月でも平均最高気温が20度弱という快適さです。
太陽が出ない冬の季節が長い分、デンマーク人は夏になると思いっきり日光浴を楽しみます。
さらに夏には暑さを和らげる料理も多数登場し、その中の1つにコルスコールと呼ばれるデザートがあります。
日本では馴染みないバターミルクという素材が使われ、暑い日にも最適なひんやりとした口当たりが評判です。
そこで今回はデンマークの夏の風物詩の料理である、コルスコールについて紹介していきます。
夏の人気デザートであるコルスコール

コルスコールはデンマークで夏の季節に食べられている、乳製品を使ったデザートです。
コルスコールを一言で表すと、デンマーク版の飲むヨーグルトです。
レシピには主にバターミルクという乳製品が使われ、スープのようにスプーンですくって食べます。
コルスコールは乳製品特有の程よい酸味に、クリーミーな味わいが特徴とされています。
また、「コルスコール(Koldskål)」はデンマーク語で「冷たい乾杯」を意味し、ひんやりと冷たい口当たりも暑い夏にピッタリなのだとか。
さらに北欧で夏に旬を迎えるベリーや、カマヨンカーというクッキーのようなお菓子を細かく砕いて入れるのが一般的です。
コルスコールの白い色合いに色とりどりのベリーがトッピングされた見た目は、非常に鮮やかですね。
コルスコールの作り方

コルスコールのレシピには、バターミルク、卵黄に砂糖、風味付けにバニラビーンズとレモンを使用します。
バターミルクとは、発酵バターを作る過程で生まれる液体のことです。
バター作りの副産物のバターミルクですが、本体のバターよりも低脂肪かつ低カロリーで、ヘルシー食品として人気があります。
日本ではまだ知名度が低い食品ですが、バターミルクは乳製品の消費量が多い欧米やインドではごく身近な食品なんですよ。
そしてコルスコールの具体的な作り方ですが、手順は至ってシンプルです。
最初に卵黄と砂糖を混ぜ合わせ、風味をつけるためにバニラビーンズを入れます。
その後バターミルクを加え、レモンを絞って酸味を整えたら冷蔵庫で冷やします。
最後にトッピングとして好みのベリーなどを盛り付けたら完成です。
現地デンマークではカマヨンカーというクッキーを砕いて入れて、クリスピーな食感も楽しむそうです。
まとめ
コルスコールはバターミルクやベリー類を使って作る、デンマークの夏の定番デザートです。
スーパーでパック入りで販売されるほどの人気で、さらに調理も簡単なのでデンマークでは手作りする家庭も多いらしいですよ。