北欧には「スモーガストルタ」という料理があります。この言葉は「サンドイッチケーキ」という意味を持ち、美しく飾り付けられたサンドイッチが特徴です。
スモーガストルタは、見た目が美しく、幅広いアレンジレシピがあるため、人気のある料理です。
今回は北欧発祥のサンドイッチ・スモーガストルタについて、その魅力や特徴を紹介していきます。
スモーガストルタとは?
「スモーガストルタ」は、北欧発祥のサンドイッチで、スウェーデン語で「サンドイッチケーキ」を意味します。
「スモーガストルタ」という名前は、スウェーデン語で「サンドイッチ」を意味する「スモーガス」と、「ケーキ」を意味する「トルタ」が合わさった言葉です。
見た目はまるでケーキのような美しさで、デコレーションケーキを思わせる華やかな装飾が特徴的です。
しかし、味は甘くはなく、サンドイッチとしての味わいです。そのため、甘いものが苦手な人でも安心して食べることができます。
スモーガストルタは、家庭料理としても人気があり、スウェーデンでは誕生日やホームパーティーの際によく食べられます。
ケーキのような見た目から、ケーキが苦手な人向けの誕生日ケーキとしても提供されることがあります。
スモーガストルタのレシピ
スモーガストルタのレシピは、スポンジ生地を焼いたりする複雑な手順は必要ありません。
通常のサンドイッチのレシピとほとんど変わらず、スライスした食パンに好きな具材をトッピングしながら、3層〜4層となるように重ねていきます。
一般的なサンドイッチのレシピと異なるのは、最後にケーキをデコレートするように全体的にクリームを塗っていく点です。
そうしてクリームで塗り固めたら、最後に表面部分を美しくデコレーションすれば完成です。
スモーガストルタには、現地スウェーデンでよく使われる北欧名物のサーモンや小エビ、生ハム、玉子、オリーブの実など、日本でもお馴染みの食材が用いられます。
ただし、スモーガストルタの特徴的な点として、トッピングに用いられる食材は基本的に加熱調理をしません。
また、表面を覆うクリームには、生クリームではなく爽やかな酸味があるサワークリームなどが使われます。
レシピのアレンジも自由自在
スモーガストルタはアレンジレシピが幅広く、トッピングの具材やクリーム、デコレーションのデザインまで自由自在に調理できるのが魅力です。
例えば、挟む具材は肉や魚、野菜まで、ケーキ以上に多種多様なレパートリーがあります。
食べ応えを出したいときはサーモンやベーコンなどの肉や魚を使用し、健康志向やベジタリアン向けにはスライストマトやきゅうり、アボカドなどの野菜を使うことができます。
スウェーデンでは、ハーブを使うこともあり、中でも「魚のハーブ」とも呼ばれるディルが好まれています。
スモーガストルタには定番のサワークリーム以外にも、じゃがいもペーストやマヨネーズ、無糖ヨーグルトを使うことができます。
ただし、あくまで食事用のサンドイッチであるため、フルーツや菓子類、生クリームといった甘味の類は基本的には使用されません。
スモーガストルタの調理のコツ
スモーガストルタを美味しく作るためには、いくつかポイントがあります。
まず、トッピングの食材をカットした後、盛り付ける前にクッキングペーパーで包み、しっかりと水気を切ることが重要です。
これにより、パン生地に食材の水分が染み込んでベタベタとふやけてしまうことを防ぎ、見た目も綺麗に保つことができます。
また、よりケーキらしさを出すためには、ホールケーキのように円形にカットしたサンドイッチ用パンを使用することがおすすめです。
スウェーデンのスーパーでは、初めから円形にカットされたパンが販売されています。
日本で調理する場合は、通常のケーキ作りに使用する丸い型を食パンに当てはめてカットすると綺麗な円形のパン生地が作れます。
さらに、スモーガストルタは出来立てよりも、冷蔵庫で一晩寝かせることで、パンと具材の味が馴染んで、より美味しくなるとされています。
スウェーデンでは、スモーガストルタのミニサイズも販売されており、1人用だけで十分な場合や、手軽に作りたい場合には便利です。
まとめ
スモーガストルタはシンプルなレシピで、日本でも簡単に作ることができます。
普段のサンドイッチをスモーガストルタにアレンジして、新しい味わいを楽しんでみましょう。