スウェーデン名物のハッセルバックポテトは、アコーディオンの蛇腹のような切れ込みが特徴です。
シンプルでレシピの幅が広いのも魅力で、北欧の家庭からレストランまでさまざまな場所で提供されている有名なスウェーデンのじゃがいも料理です。
今回は、明日からキッチンで試せるハッセルバックポテトのレシピをご紹介します。
スウェーデンの国民的ジャガイモ料理
ハッセルバックポテトは、ジャガイモを細かく切り、チーズやベーコンなどの具材を挟んでオーブンで焼いた料理です。
この料理はストックホルムが発祥の地とされ、スウェーデンでは家庭料理からレストランまで広く食べられている人気の料理です。
日本でもジャガイモは身近な野菜ですが、北欧諸国では特に重要な食材で、ジャガイモは主食としても食べられるほど食卓に欠かせない存在です。
北欧の冷涼な気候は、小麦や米の栽培に適さず、ジャガイモは小麦パンの代わりの主食として長い間食べられてきました。
また、長期保存が可能であるため、北欧の人々にとっては、作物が収穫できない冬の間の栄養源として不可欠なものでした。
現在でもスウェーデンでは、ジャガイモを使った様々なレシピがあり、家庭の食卓には必ずジャガイモ料理が並びます。
ハッセルバックポテトという料理名は、スウェーデンのストックホルムにある「Hasselbacken Hotel and Restaurant」に由来しているとされています。
また、そのユニークな見た目からアコーディオンポテト とも呼ばれています。
ハッセルバックポテトはメインディッシュとしてだけでなく、肉料理から魚料理まで幅広い料理に合うサイドディッシュとしてもおすすめです。
ハッセルバックポテトのレシピ
ハッセルバックポテトの調理法は非常にシンプルです。ジャガイモに縦に切れ目を入れ、その間にトッピングを置いてオーブンで焼けば完成です。
必要な材料は、ジャガイモ、バター、チーズ、ベーコン、スライスしたトマトなどのトッピングです。
ジャガイモは皮付きのまま使用し、芽が出ている場合は事前に取り除くことがおすすめです。
ジャガイモを切る際によくある失敗は、切れ目を最後まで切り通しすぎてしまうことです。
ジャガイモを切る際は、完全に切り抜かずに中心より少し下の深さで包丁を止めるのがポイントです。
切り口をきれいにするためには、あらかじめジャガイモの下に箸を2本置いて、分離しないようにストッパーの役割をさせると簡単です。
切り口の間隔は2mmから5mmが最適で、厚すぎるとジャガイモ特有の柔らかい食感が失われ、薄すぎるとポテトチップスのようなカリッとした食感になります。
間隔はお好みに合わせて調節してください。
その後、約10分間、水に浸してアクを抜き、切り込みに具材を挟んでいきます。
オリーブオイルやバターを塗る際には、アップルパイ生地の表面に溶き卵を塗る際にも使う刷毛を使用すると、均一に塗布できます。
ハムやベーコンなどの肉を挟む場合は、オーブンで焼く前に冷凍庫で軽く冷やしておくと、加熱時に素早く火が通ります。
最後に、200℃のオーブンで約1時間焼きます。
ジャガイモが十分に加熱されると、切れ込みが開いてアコーディオンのような形状になります。
ただし、焼き時間は目安であり、ジャガイモの大きさによって異なります。
20〜30分後には様子を確認し、焼き時間を調整してください。
レシピの幅は無限大
ハッセルバックポテトの最大の魅力は、驚くほど多彩なレシピアレンジが可能なことです。
じゃがいもに切り込みを入れたら、好きな具材をトッピングできるので、和風、洋風、イタリアンなど、レシピのバリエーションが自由自在なのです。
例えば、ベーコン、チーズ、ブラックペッパーの定番レシピから、オリーブオイルをたっぷり塗ってからチーズ、スライストマト、バジルなどのハーブをのせたイタリアン風レシピもおいしくできそうですね。
香り付けのハーブとしては、すでに「ローズマリーポテト」でジャガイモとの相性の良さを実証しているローズマリーを使うのがおすすめです。
SNSに興味がある方は、おしゃれなスキレット鍋にじゃがいもを敷いて、オーブンで焼いてみてください。
ハッセルバックポテトは誰でも簡単に作ることができ、家庭で調理するだけでなく、キャンプでのアウトドア料理としても人気があります。
ハッセルバックポテトをアウトドアで作るときは、ぜひダッチオーブンに入れ、焚き火で加熱してください。
そうすることで、家庭で食べるハッセルバックポテトとはまた違った味わいを楽しむことができます。
まとめ
ハッセルバックポテトというスウェーデン発祥の料理は、シンプルな材料と調理法にもかかわらず、様々なトッピングのバリエーションやボリューム感が人気の秘密です。
次の休日には、ジャガイモなどの具材をトッピングして、お弁当のおかずとして家庭で手軽に楽しんでみるのはいかがでしょうか。