#16 タクシーで道順を指示する時の表現|スウェーデン語の生活フレーズ

タクシーを利用する際、目的地を伝えるだけでなく、「曲がる場所を指示する」「別ルートを提案する」「到着地点を指定する」といったやり取りが必要になることがあります。
スウェーデン語で道順を指示する場合は、簡潔で分かりやすい表現と、丁寧さを保った指示の仕方が重要です。
ここでは、タクシーで道順を指示する際に使える実用的なスウェーデン語表現を紹介します。
会話例

Ursäkta, kan du köra mot centralstationen, tack?
(すみません、中央駅の方向へ向かってもらえますか?)

Ja, absolut.
(はい、わかりました)

Men sväng vänster vid nästa korsning, om möjligt.
(できれば次の交差点を左に曲がってください)

Okej. Ska vi fortsätta rakt fram efter det?
(承りました。その後は直進でよろしいですか?)

Ja, precis. Och du kan släppa av mig framför hotellet.
(はい、その通りです。ホテルの前で降ろしてください)

Inga problem. Vi är framme om ett par minuter.
(問題ありません。数分で到着します)
1. 目的地や進行方向を伝える
タクシーに乗った後は、最初に目的地や進行方向を伝えます。
- Kan du köra mot 〜 ?
(〜の方向へ走ってもらえますか?)
動詞 köra は「運転する」、前置詞 mot は「〜に向かって」という意味です。この表現を使うことで、「その方向へ進んでほしい」と伝えられます。
- Kan du köra mot centralstationen?
(中央駅の方向へお願いします) - Kan du köra mot centrum?
(中心街の方へお願いします)
命令形ではなく “kan du”(〜してもらえますか)と依頼の形をとることで、丁寧で配慮のある言い方となります。
2. 道順を指示する
自分の希望ルートがある場合は、個別に指示を出します。道順を表すスウェーデン語としては、次の3つが基本となります:
- Sväng vänster.
(左に曲がってください) - Sväng höger.
(右に曲がってください) - Kör rakt fram.
(まっすぐ進んでください)
さらに、道順の指示では「いつ」曲がるのかを明確にすることが重要です。
- Sväng vänster vid nästa korsning.
(次の交差点を左に曲がってください)
“vid nästa korsning” は「次の交差点で」という意味です。このように曲がる場所を補足することで、道の間違いを防げます。
3. 運転手からの道順の確認
途中で複数のルートがある場合、タクシーの運転手から道順を確認されることがあります。
- Ska vi fortsätta rakt fram efter det?
(その後は直進でよろしいですか?)
“Ska vi ~ ?” は、「〜しましょうか?/〜でよいですか?」と相手の意向を丁寧に確認する表現です。
乗客側の返答例:
- Ja, precis.
(はい、その通りです) - Ja, rakt fram går bra.
(はい、直進で大丈夫です) - Nej, sväng höger där borta.
(いいえ、あそこで右に曲がってください)
4. 降車地点を指定する
目的地だけでなく、「どこで降りるか」も前もって伝えておくとスムーズに降車ができます。
- Du kan släppa av mig framför hotellet.
(ホテルの前で降ろしてください) - Du kan släppa av mig här.
(ここで降ろしてください)
“släppa av” は「(人を)降ろす」という意味で、タクシー・バス・送迎の場面でよく使われます。
降車場所の例:
- framför hotellet(ホテルの前で)
- vid ingången(入口のところで)
- på hörnet(角で)
まとめ
- Kan du köra mot 〜 ?
→ 目的地や進行方向を伝える表現。 - Sväng vänster / Kör rakt fram
→ 簡潔で分かりやすい道順指示。 - Ska vi fortsätta rakt fram efter det?
→ 次の進路を確認する際に使われる。 - Du kan släppa av mig här.
→ 降車地点を指定する際のフレーズ。




