会話表現
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#14 賃貸契約をする時の表現|スウェーデン語の生活フレーズ

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Haruno

スウェーデンで賃貸住宅を借りる際には、契約内容を一つひとつ確認し、合意したうえで契約書に署名します。

家賃や契約期間だけでなく、「条件の調整を相談する表現」「最終的に合意を伝える表現」を段階的に使い分けることが重要になります。

ここでは、賃貸契約の場面で使える実用的なスウェーデン語表現、条件を確認する言い方、最終的に合意を示すフレーズを紹介します。

会話例

A
A

Tack för genomgången. Jag tycker att villkoren i stort sett ser bra ut för mig.
(ご説明ありがとうございます。条件は概ね問題なさそうだと思います)

B
B

Vad bra. Är det något du skulle vilja ta upp innan vi skriver kontraktet?
(それは良かったです。契約書にサインする前に、確認したい点はありますか?)

A
A

Ja, bara en sak. Skulle det vara möjligt att flytta in en vecka tidigare?
(はい、1点だけあります。入居日を1週間早めることは可能でしょうか?)

B
B

Det borde gå bra. Lägenheten är ledig redan från nästa måndag.
(問題ないと思います。アパートは来週の月曜から空いています)

A
A

Perfekt. Då kan jag acceptera alla villkor.
(助かります。それでは、すべての条件に同意します)

B
B

Bra. Då skickar jag kontraktet till dig senare idag.
(承知しました。それでは、本日中に契約書をお送りします)

1. 契約条件に前向きな姿勢を示す

賃貸契約の話し合いでは、最初に「全体としては問題ない」という姿勢を示した上で、細かい部分の確認に進むとスムーズです。

  • Jag tycker att villkoren i stort sett ser bra ut.
    (条件は概ね問題なさそうだと思います)

“i stort sett” は「概ね」「大体は」という意味です。完全に同意しているわけではないものの、「大部分は受け入れ可能」という、交渉や確認の余地を残した前向きな表現になります。

同様の表現としては次のようなものがあります。

  • Allt ser bra ut överlag.
    (全体的に見て問題なさそうです)
  • Jag är i princip nöjd med villkoren.
    (基本的には条件に満足しています)

いずれも、「合意に近い段階」で使いやすい導入表現です。

2. 調整・確認したい点を丁寧に伝える

契約内容にほぼ納得していても、入居日や支払いスケジュールなど、一部だけ確認・調整したい点が出てくることはよくあります。そのような場面で便利なのが、次の依頼表現です。

  • Skulle det vara möjligt att … ?
    (〜することは可能でしょうか?)

この表現は、要求ではなく「相談」という意味合いとなり、賃貸契約のようなフォーマルな場面でも使いやすい言い方です。

  • Skulle det vara möjligt att flytta in en vecka tidigare?
    (入居日を1週間早めることは可能でしょうか?)
  • Skulle det vara möjligt att betala hyran i slutet av månaden?
    (家賃を月末払いにすることは可能でしょうか?)

“skulle” を使うことで、「今すぐ決定してほしい」という圧を避け、相手に検討の余地を与える言い方になります。

3. 質問に対する貸主側の回答

貸主側が借主からの要望に応じる際には、即断せず、状況を踏まえた前向きな判断を示す表現がよく使われます。

  • Det borde gå bra.
    (問題ないと思います)

ここでの borde は「〜のはずだ」「おそらく〜だろう」という意味で、断定を避けつつ、肯定的な判断を示す助動詞です。

同様の肯定表現:

  • Det fungerar för oss.
    (こちらとしては問題ありません)
  • Vi kan acceptera det.
    (その条件で受け入れ可能です)

これらのフレーズは貸主・管理会社側が条件を了承する際によく使われます。

4. 契約への正式な合意を伝える

すべての条件が確認できたら、借主側は合意の意思を伝えます。

  • Jag kan acceptera alla villkor.
    (すべての条件に同意します)

acceptera は「条件・契約・規則を正式に受け入れる」という意味で、契約関連でよく使われる動詞です。

合意後の締めとなる表現も合わせて確認しましょう。

  • Vi kan gå vidare med kontraktet.
    (契約手続きを進めましょう)
  • Jag ser fram emot att flytta in.
    (入居を楽しみにしています)

まとめ

  • Jag tycker att villkoren i stort sett ser bra ut.
    → 契約条件に概ね問題がないことを示し、話し合いを前向きに進める。
  • Skulle det vara möjligt att … ?
    → 入居日などの条件調整を相談する。
  • Det borde gå bra.
    → 断定を避けつつ、前向きに了承する。
  • Jag kan acceptera alla villkor.
    → 賃貸契約への正式な合意を示す。

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