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【スウェーデン語文法#48】数量表現:många / mycket / få / lite

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Haruno
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スウェーデン語では、物や人の「量」や「数」を表すときに、いくつかの基本的な数量表現を使います。

代表的なのが många(多くの), mycket(たくさんの), få(少数の),  lite(少しの)です。

これらは単に「多い/少ない」を表すだけでなく、数えられる名詞か数えられない名詞かによって使い分けが必要です。

今回はスウェーデン語の4つの数量表現、många / mycket / få / lite の意味や使い分けのポイントを解説します。

1. 数量表現の基本ルール

スウェーデン語で「量」や「数」を表すときには、英語の many /  much / few / little に相当する4つの数量表現が使われます。

  • många:多くの(可算名詞)
  • mycket:たくさんの(不可算名詞)
  • :少数の(可算名詞)
  • lite:少しの(不可算名詞)

これらは単語そのものの意味だけでなく、どの種類の名詞と一緒に使うかによって選び方が変わります。名詞が「数えられるかどうか」を見極めることがポイントです。

2. 可算名詞と不可算名詞の違い

2-1. 可算名詞:många(多くの)/ få(少しの)

många(多くの)/ få(少しの)は、可算名詞を修飾する際に使えます。可算名詞とは、数として単位を持つことができる名詞です。

  • många böcker(たくさんの本)
  • få stolar(少しの椅子)

本(böcker)、椅子(stolar)、友達(vänner)など、可算名詞は「1冊・2脚・3人…」のように数えられるのが特徴です。

2-2. 不可算名詞:mycket(たくさんの)/ lite(少しの)

mycket(たくさんの)/ lite(少しの)は、不可算名詞を修飾します。不可算名詞とは、数として直接数えることができない名詞です。

  • mycket vatten(たくさんの水)
  • lite tid(少しの時間)

水や砂、空気、時間、情報など、形がまとまっていて数値で割るのが難しいものが該当します。

3. 数量表現のニュアンス

3-1. många / mycket の違い

同じ「多い」という意味でも、många と mycket は使い方とニュアンスが異なります。

många の対象は可算名詞(数えられる名詞)で、数が多いことを強調します。ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使えます。

  • Jag har många vänner.(私は友達がたくさんいる)
  • Hon har många problem.(彼女は多くの問題を抱えている)

対して mycket の対象は不可算名詞(数えられない名詞)で、量が多いことを示します。特定の物質や抽象的な概念に対して用いられます。

  • Vi har mycket tid kvar.(私たちはまだたくさん時間がある)
  • Det är mycket arbete att göra.(やるべき仕事がたくさんある)
ポイント

många は「1つひとつ数えられるもの」の多さを表すのに対し、mycket は「塊や量としてとらえるもの」の多さを表します。

3-2. få / lite の違い

få は可算名詞を対象とし、「少しの〜」「わずかな〜」という数の少なさを表します。文脈によってポジティブにもネガティブにも使えます。

  • Jag har få böcker.(私は本をあまり持っていない)
  • Det finns få möjligheter.(可能性は少ない)

一方で lite は不可算名詞を修飾し、「少しの〜」「わずかな〜」という、量や程度が少ないことを示します。

時間・お金・食べ物などに使われることが多いです。

  • Jag har lite tid.(私は少ししか時間がない)
  • Det är lite socker kvar.(砂糖が少し残っている)
ポイント

få = few(数が少ない)、lite = little(量が少ない)という関係になります。

4. 数量表現の応用

スウェーデン語では、修飾語を組み合わせて数量表現を強調したり弱めたりできます。

  • väldigt många(とても多くの)
  • mycket få(非常に少ない)
  • ganska lite(かなり少ない)
  • rätt många(かなり多くの)

こうした強調表現を覚えておくと、会話でより細かなニュアンスを伝えられます。

5. まとめ

  • många / få:可算名詞に使います。
  • mycket / lite:不可算名詞に使います。
  • 文脈によって否定的ニュアンスを持つこともあります。
  • 強調語と組み合わせるとニュアンスの幅が広がります。

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「NAVIA | Learn Swedish Language」ではスウェーデン語について解説しています。また、北欧の文化、歴史、ライフスタイルも紹介していますので、北欧に興味がある人は是非ご覧ください。
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