記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スウェーデン語で「〜と同じくらい〇〇だ」と言いたいときには、「lika ~ som」という表現を使います。
これは、英語の「as 〜 as …」に相当するもので、「2つのものが同等である」ことを伝えるときに使われます。
このレッスンではスウェーデン語の同等比較について、基本構造や語順、形容詞と副詞の違い、否定文の構成などを解説していきます。
1. 基本構文:lika ~ som
スウェーデン語の同等比較は、以下の形で構成されます。
主語 + 動詞 + lika + 形容詞 / 副詞 + som + 比較対象
この構文で、「AはBと同じくらい〇〇だ」という意味になります。たとえば:
- Anna är lika lång som Maria.
(アンナはマリアと同じくらい背が高いです) - Det här huset är lika stort som det där.
(この家はあの家と同じくらい大きいです)
このように、lika が形容詞や副詞の前に置かれ、その後に「som + 比較対象」が続くのが特徴です。
2. 形容詞と副詞の使い分け
スウェーデン語では、名詞を説明するのが形容詞、動詞を説明するのが副詞です。
比較に使う単語が形容詞なのか副詞なのかを判断することで、文の構成も自然になります。
2-1. 形容詞が使われる例(名詞の状態を表す)
- Han är lika stark som sin pappa.
(彼は父親と同じくらい強い) - Bilen är lika dyr som den andra.
(この車はもう一台の車と同じくらい高い)
このように、人や物の性質・状態を比べたいときには形容詞を使います。
2-2. 副詞が使われる例(動詞の様子を表す)
- Hon sjunger lika vackert som en fågel.
(彼女は鳥のように美しく歌う) - Vi jobbar lika hårt som de gör.
(私たちは彼らと同じくらい一生懸命働いています)
「どう〜するか」「どれくらいの速さ・強さで〜するか」など、動作の程度や様子を比較する際には副詞を使います。
- be動詞(är)のあとに形容詞(lång など)が続く場合
→ lika + 形容詞 + som - 動詞(springer など)のあとに副詞(snabbt など)が続く場合
→ lika + 副詞 + som
3. 否定の同等比較:inte lika ~ som
「〜ほど〇〇ではない」と言いたいときには、否定語 inte を入れて「inte lika ~ som」という形を使います。
- Jag är inte lika trött som igår.
(私は昨日ほど疲れていません) - Den här väskan är inte lika dyr som den där.
(このバッグはあれほど高くありません) - Hon springer inte lika snabbt som förut.
(彼女は以前ほど速く走れません)
否定語 inte は lika の前に置くのが基本です。
4. 同等比較が持つニュアンスについて
同等比較は、対象を対等に扱う表現であるため、直接的な優劣を避けてやわらかく丁寧な印象を与えることができます。
- Han är inte lika bra som du.(彼は君ほど上手くはない)
→ やや控えめな否定 - Hon är lika duktig som sin syster.(彼女は姉と同じくらい優秀だ)
→ 同等の評価による婉曲な褒め言葉
「優れている」「劣っている」と断定するよりも、「lika ~ som」を使って穏やかに表現することで、円滑なコミュニケーションが可能となります。
5. まとめ
- 同等比較(lika ~ som)の構文は、2つのものが等しい程度であることを表す基本的な比較表現です。
- 形容詞は人や物の「性質・状態」、副詞は「動作・様子」を表すときに使います。
- 否定形は「inte lika ~ som」となり、「〜ほど〜でない」という意味になります。
- 同等比較は、相手を尊重した穏やかな比較表現としても使えます。
ABOUT ME

「NAVIA(ナヴィア) | 北欧情報サイト」を運営している Haruno です。当サイトでは、北欧の文化、言葉、ライフスタイルに関する情報を発信しています。北欧に興味がある方はもちろん、これからその魅力を知りたいと思っている方もぜひご覧ください。