フィンランド

【ルーネベリタルト】フィンランドの詩人ルーネベリが愛したケーキ

ルーネベリタルト
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コーヒー消費量が世界トップクラスのフィンランドでは、コーヒーと相性の良いスイーツも逸品揃いです。

その1つに、2月5日までの期間限定で販売されているルーネベリタルトというケーキがあります。

ルーネベリケーキはフィンランドで有名なとある人物名に由来し、国内で幅広く愛されているお菓子となります。

そこで今回はフィンランドで生まれた円柱型のケーキである、ルーネベリタルトについて詳しく紹介していきます。

ルーネベリタルトとは?

ルーネベリタルトとは、北欧フィンランドで食べられているケーキのことです。筒のような円柱型の見た目をしており、サイズも手のひらに収まるほど。

ケーキの中央部分にはワンポイントとして、ラズベリージャムが載せられています。さらにジャムの周囲を囲うように、砂糖で白いアイシングも施されています。

可愛らしいデザインも相まって、ルーベネリタルトはフィンランドでも非常に人気のお菓子です。

ただし注意点として、こちらのルーネベリタルトは1年のうち販売される期間が限られています。

一部例外はありますが基本的にフィンランドのカフェやスイーツ店では、ルーネベリタルトは1月頃〜2月5日までの約1ヶ月間限定の販売となります。

そしてルーネベリタルト販売の最終日となる2月5日は、フィンランドでは「ルーネベリの日」と呼ばれています。

このルーネベリの日当日は、実はルーネベリタルトに由来するとある人物の誕生日にあたります。

その人物というのが、フィンランドを代表する詩人であるヨハン・ルードヴィッヒ・ルーネベリです。

フィンランド国歌を作詞したルーベネリについて

ヨハン・ルードヴィッヒ・ルーネベリ(1804年~1877年)は19世紀のフィンランドで活躍した詩人です。

ルーネベリはフィンランド第二の歴史を持つ古都ポルヴォーを拠点に創作活動を行い、多くの詩や文学を世に送り出しました。

また、彼はスウェーデン語系フィンランド人であったため、著作はフィンランド語ではなくスウェーデン語で記されました。

さらにルーネベリは、現在のフィンランドの国歌「我らの地(Maamme」の歌詞を作曲した人物として知られています。

スウェーデン語で書かれた「我らの地」は、1848年の学生集会で初めて演奏されました。1863年にはフィンランド語に翻訳され、ロシア帝国から独立後の1919年に正式にフィンランドの国家に認定されました。

ルーネベリが残したこの功績の大きさから、先述したように彼の誕生日である2月5日は「ルーネベリの日」に制定されています。

また、ルーネベリタルトは2月5日までの期間限定品と先ほど述べましたが、ルーネベリの故郷であるポルヴォーでは、一年を通してルーネベリタルトが販売されています。

「シーズン外の時期だけどフィンランドでルーネベリタルトが食べたい」という人は、ポルヴォーのカフェに行ってみましょう。

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ルーネベリタルト誕生の経緯

ルーネベリタルトはフィンランドの詩人ヨハン・ルードヴィッヒ・ルーネベリに由来するスイーツですが、誕生まではどのような経緯があったのでしょうか。

ルーベネリタルトの開発者と言われているのが、ルーネベリの奥さんであるフレデリカ・ルーネベリです。

ルーネベリは甘党として知られ、創作活動の傍らラズベリーケーキをよく食べていました。

そしてフレデリカ・ルーネベリはある日、カップケーキの上にラズベリージャムを乗せたケーキを夫のために作りました。

彼女が作ったこのケーキが、現在のルーネベリタルトの原型と言われています。

ルーネベリタルトのレシピのポイント

ルーネベリタルトのケーキ生地は、カップケーキを作るように小麦粉やバター、卵、アーモンドプードルを原材料としています。

生地の口当たりはしっとりとしているそうで、そこにアーモンドプードルの食感がアクセントを加えます。

香り付けにはラム酒やオレンジピール、あるいは北欧のお菓子作りで定番のカルダモンを使うこともあります。

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さらにレシピのポイントとして、北欧のクリスマスに登場するジンジャークッキーを砕いて入れます。

元々フレデリカ・ルーネベリが初めてルーネベリタルトを作る際にも、余り物のジンジャークッキーがレシピに使われました。

生地のほのかな甘味に、ジンジャーやカルダモンによるスパイシーさが絶妙にマッチするようですよ。

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まとめ

フィンランド発祥のお菓子ルーネベリタルトは、円柱のケーキ生地にラズベリージャムを乗せたコンパクトな見た目をしたスイーツです。

ルーネベリタルトは、19世紀の詩人ヨハン・ルードヴィッヒ・ルーネベリの奥さんが彼の誕生日に作ったケーキがきっかけで誕生しました。

ルーネベリはフィンランドの国歌を作成した著名な人物で、彼の誕生日の2月5日の時期に合わせて、フィンランド中でこのケーキが食べられるようになります。

2月5日までの期間限定のケーキですが、ポルヴォーのカフェでは一年を通して購入もできます。

ABOUT ME
伊東 琢哉
横浜市に暮らしているフリーライターです。普段はスタバでコーヒーを飲みながら執筆活動をしています。シンプルな北欧デザインや雑貨、自然に魅了され、北欧の情報を日々ブログを通して発信しています。