フィンランド

【ブルーベリーパイ】フィンランドで振る舞われる夏の味覚

ブルーベリーパイ
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フィンランドでは、夏に旬を迎えるブルーベリーを使用した「ブルーベリーパイ」が人気となっています。

フィンランド人は夏になると、太陽をたっぷりと浴びた甘酸っぱいブルーベリーをバケツ一杯に収穫します。

そして収穫したフレッシュなブルーベリーを使ってブルーベリーパイを自宅で焼き、家族や友人と一緒に味わうのが彼らの夏の楽しみ方なのです。

今回は日本でも簡単に作ることができる、フィンランドのブルーベリーパイについて紹介します。

フィンランドでも人気のブルーベリーパイ

Photo by RAPHAEL MAKSIAN on Unsplash

サクサクとしたパイ生地の上にたっぷりとブルーベリーを盛り付けた、ブルーベリーパイ。

日本でもベリー類を使用したスイーツは大人気ですが、北欧フィンランドでもブルーベリーパイは夏の味覚として、あるいはコーヒーのお供として日常的に食べられているポピュラーなお菓子となっています。

レシピの種類も幅広く、フィンランドの家庭で焼かれているブルーベリーパイは、パイ生地からタルト生地、ヨーグルトやホイップクリームを添えたりなど、家庭ごとに様々なスタイルのレシピがあります。

フィンランドではブルーベリーパイ は、「ムスティッカピーラッカ(Mustikkapiirakka)」という名前で呼ばれています。

フィンランド語で「ムスティッカ(Mutikka)」はブルーベリー、「ピーラッカ(Piirakka」はパイを意味しています。

ちなみにフィンランドでは甘いお菓子系パイから、キッシュなど食事系パイをまとめて「ピーラッカ(Piirakka)」と呼んでいます。

例えば有名な料理として、フィンランドのカレリア地方の郷土料理であるカレリアンピーラッカもその1つでしょう。

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ブルーベリーパイは、フィンランドをはじめ北欧では一年を通して食べられています。

その中で特にブルーベリーパイの消費量が上がるのが、フィンランドでベリーが旬を迎える7月〜8月の夏の季節だと言われています。

北欧ではベリーは馴染みあるフルーツ

フィンランドを含む北欧諸国では、ブルーベリーやラズベリーといったベリー類は、最も身近なフルーツの1つとなっています。

というのも北欧全土に広がる森の中には、野生のブルーベリーが至る所に実をつけています。

そして北欧独自の法律である自然享受権によって、森に自生しているブルーベリーは、誰でも自由に収穫することができるのです。

また、北欧は夏の季節には白夜という、一日中太陽が沈まずに外が明るい時間が続く現象が起こります。

夏の白夜によって、自生するベリーは生育に必要な日光を十分に浴びることができます。

そのような恵まれた気候条件も相まって、北欧では栄養がたっぷり詰まった瑞々しいベリーが育ちやすいのです。

同時に北欧で暮らす人々にとって、夏に収穫できるベリーは作物が育たない冬を乗り切るための貴重なビタミン源です。

古くから北欧では夏に収穫したブルーベリーは、砂糖漬けにして瓶詰めしたり冷凍したりすることで、冬の保存食としてきたのです。

北欧で認められている自然享受権

自然享受件というのは、法律として認められている北欧独自の権利です。

その内容は、たとえ私有地であったとしても、土地や土地の所有者に損害を与えない限り誰でも自由に森の中に出入りすることができ、自生している野生のキノコやベリー類も採集しても良いという法律です。

自然享受権は自国民だけでなく海外からの旅行者にも認められています。

そしてフィンランドでも、夏になると多くの人が森の中に入って旬を迎えたブルーベリーを収穫します。

森で収穫したブルーベリーは、自宅でジャムやソースにしたり、余った分は冷凍して保存するのです。

さらに、摘みたての新鮮なブルーベリーを使ってブルーベリーパイを焼き、友人や家族に振舞うのも夏のお馴染みの光景とされています。

フィンランドでは湖畔にコテージを所有している人も珍しくありません。

白夜のおかげで明るい時間が長い夏の季節には、焼いたブルーベリーパイを皆で囲ってパーティを開くことも多いのだそうです。

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ブルーベリーパイのレシピ

フィンランドのブルーベリーパイのレシピとして、まずパイ生地にはバターに卵、砂糖に小麦粉をボウルに入れて混ぜ合わせます。

一方でパイ生地の上に乗せるトッピングには、主役であるブルーベリーにバニラシュガー、酸味を加えるためのレモン汁、そしてフィンランドの発酵乳製品である「ヴィーリ(viili)」が使われます。

「ヴィーリ(viili)」という食品は、日本ではあまり聞いたことがない食材かもしれません。

ヴィーリは牛乳を発酵させた、とろりとした粘りと酸味が特徴のフィンランドの発酵食品です。

味わいや口当たりは日本のヨーグルトに近いらしく、日本で調理する場合は水切りしたヨーグルトでも十分に代用可能です。

また、ブルーベリーは冷凍したものを使った方がコストもかからず、余った分はそのまま保存できるのでおすすめです。

そうして最後に200℃のオーブンで30分前後焼き上げれば出来上がりです。

まとめ

甘酸っぱい味わいが魅力のブルーベリーは、そのまま食べるのはもちろんのこと、ブルーベリーパイにするとより一層美味しく食べることができます。

北欧フィンランドの家庭で人気のブルーベリーパイは、日本にある食材でも簡単に作ることができるので、是非挑戦してみてくださいね。

ABOUT ME
伊東 琢哉
横浜市に暮らしているフリーライターです。普段はスタバでコーヒーを飲みながら執筆活動をしています。シンプルな北欧デザインや雑貨、自然に魅了され、北欧の情報を日々ブログを通して発信しています。