フィンランド

【マッカラ】焚き火で炙るフィンランド風グリルソーセージ

マッカラ
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炭火で香ばしく焼かれたソーセージは、日本でも大人から子供まで愛される定番の食品です。

フィンランド人にとってもソーセージは大好物の1つであり、フィンランドではグリルソーセージを「マッカラ」と呼んでいます。

今回は、フィンランド風グリルソーセージであるマッカラについて紹介していきます。

フィンランド人の大好物、マッカラとは?

マッカラとは、フィンランドで愛されているグリルソーセージのことです。

このフィンランド式の食べ方では、ソーセージを枝に刺し、豪快に焚き火で炙って調理するのが一般的です。

フィンランドは自然豊かな国であり、湖畔でのBBQやパーティも多いため、家族や友人と一緒に焚き火を囲み、ソーセージを焼き上げることが楽しまれています。

焚き火の遠赤外線効果でしっかりと火が通り、表面はパリッと仕上がり、中は肉汁たっぷりの逸品となるとされています。

ソーセージは日本でもお弁当の具材からアウトドア料理まで幅広く愛される食材ですが、フィンランド人にとっても肉汁たっぷりのソーセージは大好物の1品です。

マッカラは、フィンランド語で「ソーセージ」という意味です。

お酒の肴として、あるいはサマーコテージやキャンプの料理として、一年を通して食べられています。

フィンランドで焚き火は「コッコ」と言うことから、マッカラは「コッコ・マッカラ」とも呼ばれることがあります。

夏至祭やサウナにも欠かせない料理

フィンランドでは年間を通してマッカラが食べられています。

フィンランド人のマッカラ好きは相当で、イベントやお祭りにもマッカラは欠かすことができない料理です。

例えば、フィンランドには夏至祭(ユハンヌス)という夏の訪れを祝うお祭りが、毎年初夏の季節に開催されています。

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この祭りでは、悪魔祓いと五穀豊穣を願う目的で深夜に焚き火(コッコ)を焚くのが伝統となっています。

また、フィンランドは高緯度に位置しており、夏至祭のシーズンには白夜という、一日中太陽が沈まない現象が起こります。

夜9時を過ぎても外は昼間のように明るいため、フィンランド人は夜通し焚き火を囲いながら、ビール片手にマッカラを味わうのです。

夏至祭以外にも、マッカラは至る所で食べられており、特にフィンランドらしいと思うのが、サウナでもマッカラを食べる習慣があることです。

フィンランドは世界でも屈指のサウナ大国であり、サウナを気軽に利用する習慣があります。

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その中で生まれたのが「サウナ・マッカラ」という、サウナで食べるマッカラです。

焚き火の代わりにサウナストーンを使って、サウナストーンの上にアルミを敷いてソーセージを焼きます。

そしてサウナから出た後に、キンキンに冷えたビールと一緒に食べるという独特の食文化があります。

マッカラを美味しく食べるポイント

マッカラを調理するために必要な材料は基本的に2つ、つまりソーセージと刺すための枝だけです。

枝の先端をナイフで削り、ソーセージに枝を通します。

具材を枝に刺す際は、木の先端が燃えないように、ソーセージから先端が飛び出さないように刺すことがポイントです。

また、ソーセージは横ではなく縦に刺すことで、安定感が増します。

焚き火の火で直接炙ると、高温すぎて中が生焼けになったり、煤が付いたりすることがあるため、ある程度距離を置いて焼くことが大切です。

ソーセージに焦げ目がついたら、マスタードやバーベキューソースを塗って好みの味わいに仕上げましょう。

また、ディルやローズマリーを加えると、ソーセージに良い香りが加わります。

マッカラは豪快な食べ方が印象的ですが、調理方法は至ってシンプルです。

家庭のキッチンでも、ガスコンロを使えば簡単に本格的なマッカラを楽しむことができます。

まとめ

焚き火でゆっくり炙るマッカラは、皮が弾けんばかりに膨れ上がり、ジューシーな肉汁がたっぷりと詰まっています。

冷えたビールとの相性も抜群で、フィンランドではマッカラは酒のつまみとしても定番となっています。

また、野外で枝に刺して焼くというワイルドさも魅力の一つです。家庭やキャンプでも簡単に再現できるので、ぜひ試してみてください。