初中級

【スウェーデン語#57】関係代名詞 som / vilken / vars / vad

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Haruno
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スウェーデン語の関係代名詞は、2つの文をつなげて「〜する人」「〜であるもの」といった説明を付け加えるときに使われます。

英語の who, which, that にあたる役割を果たし、文章をより豊かに表現するために欠かせない要素です。

今回はスウェーデン語の関係代名詞の種類、その使い方を解説していきます。

1. 関係代名詞とは?

関係代名詞は、前に出てきた名詞を説明する「従属節」を導く働きをします。

  • Jag känner en man. Han bor i Uppsala.
    (私はある男性を知っています。彼はウプサラに住んでいます)

この2つの文をつなげると、以下のようになります。

  • Jag känner en man som bor i Uppsala.
    (私はウプサラに住んでいる男性を知っています)

ここで使われている som が関係代名詞です。

2. 基本的な関係代名詞の種類

スウェーデン語では、主に以下の関係代名詞が使われます。

関係代名詞用途例文
som人・物どちらにも使える最も一般的な関係代名詞Jag har en vän som bor i Japan.
(日本に住んでいる友達がいます)
vilken / vilket / vilka書き言葉で多い。前の名詞の性・数に一致するBoken, vilken jag köpte igår, är intressant.
(昨日買ったその本は面白いです)
vars所有を表す。「〜の」Jag känner en man vars dotter studerar i Lund. (娘がルンドで勉強している男性を知っています)
vad「〜すること/もの」など不特定の内容に使うHan berättade allt vad han visste.
(彼は知っていることをすべて話しました)

3. 関係代名詞の用法と例文

3-1. som:最も一般的な関係代名詞

som は人や物を問わず、主語・目的語のどちらにも使える便利な関係代名詞です。会話でも文章でも、圧倒的に多く使われます。

  • Det finns många människor som gillar musik.
    (音楽が好きな人はたくさんいます)
  • Filmen som vi såg igår var bra.
    (昨日見た映画は良かったです)

注意点として、som が目的語になる場合は省略することがあります。

  • Filmen (som) vi såg igår var bra.

3-2. vilken / vilket / vilka:文語的な関係代名詞

関係代名詞 vilken(共性) / vilket(中性) / vilka(複数)は、前にある名詞の性(共性/中性)と数(単数/複数)に一致させます。

会話ではほとんど使われず、書き言葉や論文などで好まれます。

  • Staden, vilken ligger vid kusten, är vacker.
    (その町は海岸沿いにあり、美しいです)
  • Husen, vilka byggdes på 1800-talet, är historiska.
    (その家々は19世紀に建てられたもので、歴史的です)

会話では前述の som を使う方が自然です。

3-3. vars:所有を表す関係代名詞

vars は英語の whose にあたり、先行詞が「〜を持っている」という関係を示します。

  • Jag känner en kvinna vars son är läkare.
    (息子が医者である女性を知っています)
  • Vi såg en bil vars färg var röd.
    (私たちは赤い色の車を見ました)

「〜の」という意味を関係節に組み込むときに使われます。

3-4. vad:不特定の「もの」「こと」

vad は「〜するもの/こと」という不特定の内容に使われます。特に det と一緒に用いられることが多いです。

  • Han berättade allt vad han visste.
    (彼は知っていることをすべて話しました)
  • Det är just det vad jag menar.
    (それこそが私の言いたいことです)

「det + vad」の形は、「それこそ〜だ」という強調表現になります。

4. まとめ

  • スウェーデン語の関係代名詞は som, vilken, vars, vad の4種類が基本。
  • som は最も一般的で、主語・目的語どちらにも使えます。目的語では省略可能。
  • vilken は文語的で、性・数に一致させる必要があります。
  • vars は所有を表し、英語の whose に相当。
  • vad は不特定の「もの/こと」を表し、「det + vad」でよく使われます。
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「NAVIA | Learn Swedish Language」ではスウェーデン語について解説しています。また、北欧の文化、歴史、ライフスタイルも紹介していますので、北欧に興味がある人は是非ご覧ください。
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