初中級

【スウェーデン語文法#56】進行中を表す表現 — fortsätta att / hålla på att

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Haruno
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スウェーデン語では「〜し続ける」「〜している最中だ」といった進行中の動作を表すために、“fortsätta att” と “hålla på att” という2つの表現がよく使われます。

英語に例えると、“fortsätta att” は “continue to…” に近く、“hålla på att” は “be in the middle of…” というイメージです。

今回は、この2つの表現の違いや使い分けについて、具体例を交えて解説します。

1. fortsätta att:動作の継続(〜し続ける)

「fortsätta att + 動詞の原形」 は、「〜し続ける」を意味する表現です。

すでに始まった行為を止めずに継続していることを表します。英語で言うと、 “continue to…” に相当します。

  • Hon fortsatte att läsa boken.
    (彼女はその本を読み続けた)
  • Vi fortsätter att arbeta tills jobbet är klart.
    (仕事が終わるまで働き続けます)
  • Han fortsatte att prata trots att alla var trötta.
    (みんな疲れていたにもかかわらず、彼は話し続けた)

ポイントは、ある行為を止めずに続けるというニュアンスがあることです。時間的な持続や意志の強さを示す際に使われます。

2. hålla på att:動作の進行(〜している最中だ)

「hålla på att + 動詞の原形」 は「〜しているところだ」「〜の最中だ」という意味を表します。今まさに進行している動作を描写するときに用いられます。

  • Jag håller på att laga mat.
    (私は料理をしているところです)
  • De höll på att spela fotboll när det började regna.
    (雨が降り始めたとき、彼らはサッカーをしている最中だった)
  • Hon höll på att somna under filmen.
    (映画の最中、彼女は眠りかけていた)

英語の “be in the middle of ~ing” や “be about to” に近く、動作の「今その瞬間」に焦点を当てる表現です。

また、“hålla på att” には「危うく〜するところだった」という意味もあるため、文脈によって解釈が異なります。

  • Jag höll på att ramla.(危うく転ぶところだった)
    → höll på(過去形)

3. fortsätta att と hålla på att の違い

両者の違いを整理すると以下のようになります。

表現意味ニュアンス例文
fortsätta att〜し続ける動作の継続Hon fortsatte att skriva.(彼女は書き続けた)
hålla på att〜している最中だ動作の進行Hon håller på att skriva.(彼女は書いているところだ)

同じ「書く」という動作でも、“fortsätta att” は「書く」という行為をやめずに継続していることを表します。

一方で、“hålla på” は「今まさに書いている状態」であることを強調しています。

使い分けまとめ
  • fortsätta att:すでに始まった行為が止まらずに続いていることを表す。
  • hålla på att:今まさに行われている行為を表す。

4. まとめ

  • fortsätta att + 動詞:「〜し続ける」=行為の継続を表す。
  • hålla på att + 動詞:「〜しているところだ」=行為の進行を表す。
  • fortsätta は意志や時間的な持続を示し、hålla på はその瞬間の動作や臨場感を強調します。
  • “hålla på att” には「危うく〜するところだった」という用法もあります。
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「NAVIA | Learn Swedish Language」ではスウェーデン語について解説しています。また、北欧の文化、歴史、ライフスタイルも紹介していますので、北欧に興味がある人は是非ご覧ください。
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