【スウェーデン語文法#42】不定代名詞 någon / något / några
Haruno NAVIA
スウェーデン語では、行為者ではなく、行為の対象(誰に/何にされるか)を強調したいときに 受動態を使います。
日常会話だけでなく、ニュース記事や掲示文など、さまざまな場面で用いられる重要な文法です。
その中でも基本的でよく使われるのが -s 受動文 です。これは動詞に -s を加えることで、自動的に「〜される」という意味を表せる便利な仕組みです。
今回は、スウェーデン語の受動態の1つである「-s 受動文」について、その仕組みと使い方を解説します。
スウェーデン語では、動詞の活用語尾に -s をつけるだけで、能動態が自動的に「〜される」という意味の受動態に変わります。
これはスウェーデン語の大きな特徴で、英語の受動態(be + 過去分詞)に比べると作り方が非常にシンプルです。
受動態は基本的に、「動詞 + -s」というシンプルなルールで作ることができます。
ただし現在形の場合、語尾 -r(-er)が脱落した上で -s が付きます。
時制 | 能動態 | -s 受動態 | 例文 |
---|---|---|---|
現在形 | skriver(書く) | skrivs | Brevet skrivs nu.(手紙が今書かれている) |
過去形 | skrev | skrevs | Brevet skrevs igår.(手紙は昨日書かれた) |
現在完了形 | har skrivit | har skrivits | Brevet har skrivits redan. (手紙はすでに書かれている) |
未来形 | ska skriva | ska skrivas | Brevet ska skrivas imorgon. (手紙は明日書かれる予定だ) |
会話では能動文を使うことが多いですが、客観性が必要な場面や「人」を前に出したくないときに、この -s 受動文が好まれます。
受動態の構文で行為者を示したいときは、「av + 人」を使います。
ただし、スウェーデン語の受動態は「動作の受け手」に焦点を当てるため、実際には av 句は省略されることが多いです。