【スウェーデン語文法#36】最上級の使い方
Haruno NAVIA
スウェーデン語の関係代名詞は、2つの文をつなげて「〜する人」「〜であるもの」といった説明を付け加えるときに使われます。
英語の who, which, that にあたる役割を果たし、文章をより豊かに表現するために欠かせない要素です。
今回はスウェーデン語の関係代名詞の種類、その使い方を解説していきます。
関係代名詞は、前に出てきた名詞を説明する「従属節」を導く働きをします。
この2つの文をつなげると、以下のようになります。
ここで使われている som が関係代名詞です。
スウェーデン語では、主に以下の関係代名詞が使われます。
関係代名詞 | 用途 | 例文 |
---|---|---|
som | 人・物どちらにも使える最も一般的な関係代名詞 | Jag har en vän som bor i Japan. (日本に住んでいる友達がいます) |
vilken / vilket / vilka | 書き言葉で多い。前の名詞の性・数に一致する | Boken, vilken jag köpte igår, är intressant. (昨日買ったその本は面白いです) |
vars | 所有を表す。「〜の」 | Jag känner en man vars dotter studerar i Lund. (娘がルンドで勉強している男性を知っています) |
vad | 「〜すること/もの」など不特定の内容に使う | Han berättade allt vad han visste. (彼は知っていることをすべて話しました) |
som は人や物を問わず、主語・目的語のどちらにも使える便利な関係代名詞です。会話でも文章でも、圧倒的に多く使われます。
注意点として、som が目的語になる場合は省略することがあります。
関係代名詞 vilken(共性) / vilket(中性) / vilka(複数)は、前にある名詞の性(共性/中性)と数(単数/複数)に一致させます。
会話ではほとんど使われず、書き言葉や論文などで好まれます。
会話では前述の som を使う方が自然です。
vars は英語の whose にあたり、先行詞が「〜を持っている」という関係を示します。
「〜の」という意味を関係節に組み込むときに使われます。
vad は「〜するもの/こと」という不特定の内容に使われます。特に det と一緒に用いられることが多いです。
「det + vad」の形は、「それこそ〜だ」という強調表現になります。