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スウェーデン語には「間投詞」と呼ばれる表現があります。間投詞は感情や反応をそのまま表す短い言葉で、文の他の要素に依存せず、単独で意味を持ちます。
日本語の「わあ!」「へえ」「えっ!」などにあたり、会話をより自然で感情豊かなものにする表現です。
今回はスウェーデン語の間投詞について、その種類や使い方を詳しく解説していきます。
1. 間投詞とは?
間投詞は、驚き・喜び・悲しみ・呼びかけなど、話し手の感情や反応を直接的に表す言葉です。
文法的には他の語と結びつかず、単独で使用できるのが特徴です。
- Hej!(こんにちは!)
- Oj!(あっ!/おや!)
- Usch!(うわっ!/いやだ!)
このように間投詞を使うことで、感情をストレートに伝えることができます。
2. よく使われる間投詞の具体例
間投詞は種類が多いですが、ここでは特によく使われる表現を場面ごとに整理します。
2-1. 挨拶で使う間投詞
- Hej!(やあ!/こんにちは!)
→ 最も基本的な挨拶表現。カジュアルな場面で広く使われます。 - Hallå!(もしもし!/おーい!)
→ 電話や呼びかけのときに使う表現。相手の注意を引くときに便利です。
2-2. 驚きを表す間投詞
- Oj!(あっ!/おや!)
→ 何かに気づいたときや驚いたときに使う短い反応。
例:Oj, jag glömde nycklarna!(あっ、鍵を忘れた!) - Åh!(ああ!/わあ!)
→ 感嘆や感動を表すときに用います。
例:Åh, vilken fin present!(わあ、なんて素敵なプレゼント!)
2-3. 否定や拒否を表す間投詞
- Nej!(いいえ!/だめ!)
→ 強く否定するときに使います。文頭に置かれて会話を断ち切ることも多いです。 - Fy!(ひどい!/けしからん!)
→ 不快感や非難を表すときに使います。子供を叱る場面などでもよく登場します。
2-4. 嫌悪や不快を表す間投詞
- Usch!(うわっ!/いやだ!)
→ 嫌な匂い、寒さ、気持ち悪さなどを表現するときに使います。
例:Usch, vad kallt det är.(うわ、なんて寒いんだ)
3. 間投詞の文法的なポイント
3-1. 文から独立している
間投詞はそれだけで意味が伝わるため、基本的に文に組み込む必要はありません。
ただし、会話では間投詞を文頭に置いて「感情のニュアンス」を加えることも多いです。
- Oj, vilken överraskning!(うわっ、驚いた!)
3-2. 感情をダイレクトに表す
間投詞は感情そのものを直接的に表します。
例えば会話で「はい」と答えるときに、“ja!”(そうだね!)と間投詞的に強調すれば、より感情が伝わりやすくなります。
4. 副詞や形容詞との違い
間投詞は文法的な役割を持たないという点で、副詞や形容詞と異なります。
- 副詞:感情の状態を説明する
例:Han svarade argt.(彼は怒って答えた) - 形容詞:感情を人や物の性質として表す
例:Hon är glad.(彼女は嬉しそうだ) - 間投詞:感情をストレートに表出
例:Oj!(あっ!)
例えば副詞の場合は、「どのように」動作が行われたかを説明しますが、間投詞は説明ではなく、話し手の感情そのものを表します。
5. まとめ
- 間投詞は「感情や反応」を直接表す言葉です。
- 文から独立して使えます(Hej! / Oj! / Usch! など)。
- 挨拶・驚き・感嘆・否定・嫌悪など、種類も多いです。
- 会話を自然にし、感情をストレートに伝える効果があります。
- 副詞や形容詞とは異なり、「文の要素」ではなく「反応そのもの」を表すのが特徴。
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