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【スウェーデン語文法#22】天気表現

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春乃
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日常会話に欠かせないテーマのひとつが「天気の話」です。スウェーデン語でも、天気に関する表現はよく使われます。

特に重要なのは、「Det är + 形容詞」と、「Det + 動詞」という構文の使い分けです。語彙とパターンを押さえれば、シンプルな天気の会話はすぐにできるようになります。

このレッスンでは、「今日は晴れです」「雨が降っています」といった基本的なスウェーデン語の天気表現を学びます。

1. 基本構文①:Det är + 形容詞

スウェーデン語では、天気を主語がない形(=形式主語)で表現するのが一般的です。

英語の “It is cold.” にあたる表現で、Det är + 形容詞 という構文が使われます。

この場合の det は特定の意味を持たない形式主語で、「天気」という概念そのものを指します。

つまり、「寒い」「暖かい」「晴れている」「風が強い」など、天候を状態として形容詞で述べるときにこの構文が使われます。

以下は、主な形容詞表現の例です:

  • Det är kallt.(寒いです)
  • Det är varmt.(暑い/暖かいです)
  • Det är soligt.(晴れています)
  • Det är molnigt.(曇っています)
  • Det är blåsigt.(風が強いです)

どの表現も、「Det är(〜です)」の後に天候を表す形容詞を続けて使います。

また、形容詞は中性形(-tで終わる形)で用いられるのが基本です。

「〜

soligt(晴れている)、molnigt(曇っている)など、「〜igt」で終わる単語は「〜な状態であること」を意味する形容詞化された語です。

元の名詞はそれぞれ sol(太陽)、moln(雲)という意味です。

2. 基本構文②:Det + 動詞

もう一つの代表的な構文が、「Det + 動詞」 というパターンです。これは「雨が降る」「雪が降る」など、天候の動きを動詞で表すときに使います。

こちらも主語は形式主語の Det で、英語の “It rains.” “It’s snowing.” にあたる構文です。

「Det + 動詞」の表現では、以下の動詞がよく使われます。

  • regnar(雨が降る)→ Det regnar.(雨が降っています)
  • snöar(雪が降る)→ Det snöar.(雪が降っています)
  • blåser(風が吹く)→ Det blåser.(風が吹いています)
  • åskar(雷が鳴る)→ Det åskar.(雷が鳴っています)
  • duggar(小雨が降る)→ Det duggar.(小雨が降っています)

これらの動詞はすべて天候に特化したもので、天気表現「Det + 動詞」以外には基本的に使いません

自然現象を描写する固定パターンとして覚えておきましょう。

3. 実践的な会話表現と使い方のコツ

スウェーデン語では、天気について聞いたり答えたりする際に、次のような表現がよく使われます。

天気をたずねる言い方

  • Hur är vädret?
    (天気はどうですか?)
  • Hur är vädret i Stockholm?
    (ストックホルムの天気はどうですか?)

vädret は「天気」という意味の名詞です。

また、「天気はどう?」と聞きたいときは “Hur är vädret?” と質問します。

よくある返答パターン

  • Det är soligt men kallt.
    (晴れているけど寒いです)
  • Det är ganska varmt i dag.
    (今日はけっこう暖かいです)
  • Det regnar, men det blåser inte.
    (雨は降ってるけど、風は吹いていません)
  • Det snöar fortfarande.
    (まだ雪が降っています)

4. ニュアンスの違いと語順のポイント

スウェーデン語では、語順が大きく意味を変えることは少ないですが、副詞や時を表す語句を先頭に置くことで焦点を変えることができます。

  • Det är kallt i dag.(今日は寒いです)
    → 一般的な語順。
  • I dag är det kallt.(今日は寒いです)
    → I dag を先頭に置くことで、「今日は」の情報が強調される

また、否定を入れるときは「inte」の位置に注意が必要です。

  • Det är inte soligt.(晴れていません)
  • Det regnar inte.(雨は降っていません)

副詞 inte は通常、動詞のすぐ後ろに置きます。語順が不自然になると意味が曖昧になるため注意しましょう。

5. まとめ

  • スウェーデン語の天気表現には、「Det är + 形容詞」と「Det + 動詞」の2つの基本パターンがあります。
  • 「Det」は形式主語で、日本語に訳すときには「〜です」「〜しています」に相当します。
  • 晴れ・雨・風・雪・雷など、基本的な語彙を覚えることで、日常的なやり取りがスムーズになります。
  • “Hur är vädret?”(天気はどう?)などの定番表現もあわせて覚えておくと便利です。

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