【イーエスコウ城】デンマークのフュン島に位置する湖畔の古城
デンマークの中心に浮かぶフュン島には、イーエスコウ城という名前の城があります。
こちらの城は湖のすぐそばに建ち、自然景観ともマッチした優雅な雰囲気が人気のスポットとして知られています。
今回はデンマークにあるイーエスコウ城に焦点を当て、城の見どころや歴史、「樫の木の森」という意味の城名の由来などを紹介していきます。
イーエスコウ城とは?
立憲君主制であるデンマークは、北欧の中でも数多くの城が存在する国として知られています。そして、デンマークの中心部に位置するフュン島の南部に、今回紹介するイーエスコウ城があります。
イーエスコウ城は1554年、フラン・ブロッケンフスという人物によって建てられました。その後、1884年に現在の外観に改装され、現在はエレフェルト・ローヴィック・ビル伯爵夫妻が所有しています。また、イーエスコウ城は一般公開もされており、観光も可能です。
16世紀という中世の時代に建築された古城ですが、一般公開が始まったのは1986年と比較的最近のことです。
ちなみに、デンマークはドイツ北部のユトランド半島をはじめ、450近い島々で構成される国であり、イーエスコウ城が位置するフュン島もその中の1つです。
イーエスコウ城はフュン島の中心地である国内第三の都市オーデンセから南に約50kmの場所にあるため、移動の際は車、もしくは公共交通機関を利用することをおすすめします。
また、オーデンセと言えば、デンマークを代表する童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが生まれた町としても有名です。アンデルセン童話に興味がある人は、ぜひオーデンセも巡ってみると良いでしょう。
土台に樫の木を使用した珍しい設計
1554年に建てられたイーエスコウ城は、当時のヨーロッパで流行していたルネサンス様式が取り入れられた建築物です。
ルネサンス様式はシンプルで調和のとれたデザインが特徴であり、イーエスコウ城も赤煉瓦を基調とした美しいデザインとなっています。
また、イーエスコウ城は湖畔に建っており、湖の景色と調和して美しい佇まいを見せます。
「イーエスコウ」はデンマーク語で「樫の木の森」という意味で、城の制作過程に由来しています。
イーエスコウ城は湖に樫の木の杭を打ち込んで基盤を作り、その上に城が建てられました。
城の土台に使われた樫の木は、森一面分とも言われるほどの量であり、これが「樫の木の森」という名称の由来となったのです。
イーエスコウ城周辺の観光スポット
周辺には自然に囲まれた巨大な敷地が広がっており、メインの城以外にも「ベテラン博物館」という施設ではクラシックカーとバイクが展示されています。また、ダリアやバラの花が咲く庭園もあります。
カフェも併設されており、多くのデンマーク市民が休日に訪れる憩いの場になっています。
また、イーエスコウ城は、北海道登別市にある登別マリンパークニクスのニクス城のモデルともなっています。デンマークまで足を運ぶのは大変という方でも、日本でイーエスコウ城の雰囲気を味わうことができるかもしれません。
まとめ
イーエスコウ城はデンマークのフュン島南部に位置し、1554年に建造された中世の古城です。
ルネサンス様式が採用され、赤煉瓦製の外観が特徴的で、湖畔に建てられた風光明媚な城として知られています。また、湖面に映るイーエスコウ城の景観も人気があります。