【スウェーデン語文法#4】名詞の性:共性名詞 / 中性名詞

スウェーデン語の名詞には、「共性」と「中性」の2つの文法的な性があります。
英語では名詞に性がないため、スウェーデン語に初めて触れる学習者にとっては少し戸惑うポイントかもしれません。
しかし、この「名詞の性」は、冠詞や形容詞、代名詞の形を決める重要なルールのひとつです。
このレッスンでは、共性名詞/ 中性名詞の使い分けの基本と、その覚え方・例外・使い方のポイントについて解説します。
1. スウェーデン語の「名詞の性」とは?
スウェーデン語の名詞には、すべて「性」が割り当てられています。これは男性・女性といった自然の性別のことではなく、文法上の分類です。
スウェーデン語では、名詞は大きく分けて次の2つの性に分類されます:
- 共性:不定冠詞として en を用いる
- 中性:不定冠詞として ett を用いる
この違いは、冠詞の形、形容詞の語形変化、定冠詞のつけ方など、多くの文法ルールに影響を与えます。
そのため、名詞を学ぶときには必ず「性」も一緒に覚える必要があります。
2. 共性名詞と中性名詞の例
ここでは、共性名詞(en)と中性名詞(ett)を使った具体的な単語を紹介します。
共性名詞(en) | 日本語訳 | 中性名詞(ett) | 日本語訳 |
---|---|---|---|
en stol | 椅子 | ett bord | テーブル |
en bil | 車 | ett fönster | 窓 |
en hund | 犬 | ett barn | 子ども |
en bok | 本 | ett hus | 家 |
en flicka | 女の子 | ett språk | 言語 |
上のように、人や動物を表す名詞には en がつくものが多いですが、すべてではありません。たとえば ett barn(子ども)は中性名詞となります。
このようにスウェーデン語では、名詞の性は意味から判断することが難しいため、新しい単語を覚えるときは「冠詞ごと」で覚えるのが鉄則です。
3. 名詞の性の覚え方
一部の名詞では、語尾で性を判断できる傾向があります。ただし例外も多いので、あくまで補助的なヒントとして活用してください。
共性名詞になりやすい語尾
- -a:en flicka(女の子)、en penna(ペン)
- -are(職業など):en lärare(先生)、en kock(料理人)
中性名詞になりやすい語尾
- -um:ett museum(博物館)
- -ande / -ende(動詞の名詞化):ett meddelande(メッセージ)
4. なぜ名詞の性を知る必要があるのか?
名詞の性を覚えるべき理由は、次のような文法項目に関係するためです(詳細は今後のレッスンで解説)。
4-1. 定冠詞(名詞の語尾に en/et を付ける)
スウェーデン語では、名詞の語尾に定冠詞を付けます(共性名詞 -en/中性名詞 -et 等)。
- en bok → boken(その本)
- ett hus → huset(その家)
語尾の付け方が性によって異なるため、en / ett の区別は定冠詞の形に直結します。
4-2. 形容詞の語形変化
形容詞も、名詞の性に合わせて語尾が変化します。
- stor(大きい)→ en stor bok(共性)/ ett stort hus(中性)
共性名詞には形容詞の基本形を使い、中性名詞には基本形の末尾に -t を加えた形容詞を使います。
5. まとめ
- スウェーデン語の名詞は「共性(en)」と「中性(ett)」のいずれかに分類されます。
- 名詞の性は、冠詞、形容詞、定冠詞などの文法項目に影響を与えるため、正確に覚える必要があります。
- ほとんどの名詞の性は語尾や意味では判断できず、「冠詞つき」で覚えるのが基本です。