デンマーク最大の都市であるコペンハーゲンの街中には、コペンハーゲン市庁舎という建物があります。
コペンハーゲン市庁舎は現役の市議会場であると同時に、その立派な佇まいから観光名所としても話題です。
今回はコペンハーゲン市庁舎の魅力について、詳しく紹介していきます。
ポチップコペンハーゲン市庁舎の特徴
デンマークの首都コペンハーゲンは、カラフルな街並みが特徴の美しい都市です。そして、その美しい街並みに調和した建物が、今回紹介するコペンハーゲン市庁舎です。
コペンハーゲン市庁舎は、約100年前の1905年に建てられました。デンマークには数百年単位の歴史ある建物も珍しくない中、これでも比較的新しい建物になります。ただし、過去に増改築を繰り返し、現在の建物は6代目にあたります。
重厚な赤レンガ造りの外観が特徴的で、中世デンマーク様式と北イタリアのルネサンス様式が組み合わされた建築様式として知られています。
２つの異なる建築様式が調和した佇まいも、コペンハーゲン市庁舎の大きな魅力です。
コペンハーゲンで２番目に高い建築物
コペンハーゲン市庁舎を見ると、建物の上部にそびえ立つ高い塔が印象的です。この塔の高さは105.6mあり、コペンハーゲン市内で2番目に高い塔となっています。
最も高い建物は、デンマークの三権が集まる「クリスチャンボー城」で、国会議事堂、最高裁判所、内閣府が入っています。
しかし、クリスチャンボー城の高さは160mであり、コペンハーゲン市庁舎とはわずか40cmの差です。
コペンハーゲンでは、「コペンハーゲン市庁舎の塔の高さを超える建築物を建ててはいけない」という条例があるため、市街地には高層ビルが少ないです。コペンハーゲン市街の写真を見ると、高層ビルが見当たらないことがわかります。
コペンハーゲン市庁舎が遠くからでも見通せるくらい、街の上空に余裕がありますよね。
この条例おかげで、コンクリートビルが乱立することなく、おとぎ話の世界のような現在の美しいコペンハーゲンの景観が維持されています。
日本から見ると少し変わった条例ですが、コペンハーゲンの魅力であるカラフルな歴史的街並みを守るためというれっきとした理由があったのです。
デンマークで最も高い建築物であるクリスチャンボー城については、以下の記事がおすすめです。
市庁舎内部も見所が盛り沢山
コペンハーゲン市庁舎は、1905年に建てられた歴史ある建築ですが、内装は宮殿のような壮観な佇まいで、全く古臭さは感じさせません。
市庁舎は一般公開され、入場料も無料です。一部の日程を除き、いつでも中に入り、優雅なインテリアを見学できます。
市庁舎内には、デンマークの国旗が壁に飾られた大ホールがあり、天窓から日光が差し込む開放的な空間となっています。このホールは、イベントや展示会場として利用されることもあります。
また、コペンハーゲン市庁舎という名前通り、内部には市議会場もあり、実際にコペンハーゲンの市議会議員が集まって様々な審議が行われます。アンティークな装飾に囲まれた宮殿のような空間で議論が行われると、より白熱しそうですね。
コペンハーゲン市庁舎の中には、「イェンス・オルセンの天文時計」と呼ばれる時計があります。この時計はガラスケースに厳重に展示されており、時計職人のイェンス・オルセンが設計した極めて正確な時計として有名です。
100年間に1000分の1秒しか誤差が生じないと言われており、50年以上もの歳月をかけて設計された、世界一正確な時計のひとつです。
コペンハーゲン市庁舎周辺の有名スポット
コペンハーゲン市庁舎は、コペンハーゲン市街の中心部に位置しており、建物周辺もデンマークで有名なスポットが目白押しです。
例えば、コペンハーゲン市庁舎のそばには、デンマークを代表する作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの銅像が置かれています。
アンデルセンは「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」などの名作を書いた作家で、銅像の視線の先にはコペンハーゲンで1843年に創業した歴史ある遊園地「チボリ公園」があります。
アンデルセンはチボリ公園に立ち寄って、気分転換や新しい作品のインスピレーションを得たという逸話があります。
また、コペンハーゲン市庁舎前には「市庁舎広場」という公共スペースもあり、コペンハーゲン市民が休日を過ごす憩いの場となっています。
普段は市民が各々リラックスして過ごす場所ですが、年末には新年のカウントダウンスポットとしても利用されます。大晦日の午前0時にはお祝いの花火が打ち上げられ、コペンハーゲン市内はお祭りのように大盛り上がりとなるそうです。
まとめ
コペンハーゲン市庁舎の特徴や歴史について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
コペンハーゲン市庁舎は、コペンハーゲン中央駅から徒歩圏内なので、観光の際も気軽に向かえます。
童話の世界観を再現したようなコペンハーゲンの街並みと調和した市庁舎は、一度は訪れたい場所と言えます。
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