【ベリー摘み世界選手権】ベリー採取を競うフィンランドの祭り

行事

こんにちは。Huivi -フイヴィ-の伊東琢哉です。

フィンランドでは制限時間内にどれだけの量のベリーを摘めるかを競う、ベリー摘み選手権という珍しいお祭りがあります。

リンゴンベリーという、フィンランドで一般的な食材として調理されているベリーを採取し、その収穫量を競います。

今回はフィンランドの豊かな森で開催される、ベリー摘み世界選手権を紹介します。

ベリー摘み世界選手権とは?

ベリー摘み世界選手権とは、北欧フィンランドで9月に開催されるお祭りの1つです。

その名の通り、森林の中に自生しているリンゴンベリーを1時間の制限時間内にどれだけ採取できるかを競います。

日本テレビ系列のバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」でも、2012年に宮川大輔氏のお祭り企画として取り上げられて以来、日本でも知名度が高まりました。

ベリー摘み世界選手権の会場となるのは、フィンランドの首都ヘルシンキからおよそ650km離れたスオムッサルミという町です。

スオムッサルミは、フィンランド北東部に位置する人口1万人に満たない小さな町です。

ロシアとの国境まで目と鼻の先にある辺境の町ですが、毎年ベリー摘み世界選手権の時期には国内外から参加者が大勢集まり、大きな盛り上がりを見せるそうです。

ベリー摘み世界選手権はそんなスオムッサルミが有する、約150haという広大で豊かな自然の中で行われるのです。

フィンランドの定番食材リンゴンベリー

ベリー摘み世界選手権で採取されるベリーは、別名コケモモとも呼ばれるベリー類の1種、リンゴンベリーです。

リンゴンベリーは真っ赤な果実が特徴的で、フィンランドでは晩夏から秋にかけての8月〜10月に旬を迎えます

日本ではブルーベリーほど見かける機会はないかもしれませんが、フィンランドの家庭ではリンゴンベリーは一般的な食材の1つとなっています。

ジャムやソース、砂糖漬けや冷凍まで多種多様な形で食卓を彩ります。

フィンランドではリンゴンベリーのジャムを手作りして、スライスパンに塗ったり、ミートボールなど肉料理に添えられて食べられています。

昔のフィンランドでも、リンゴンベリーを砂糖漬けなどで長期保存し、作物が育たない冬の時期の貴重なビタミン源として重宝されてきたと言います。

リンゴンベリーは、北欧ではレッドゴールドと称されるほど人気となっています。

フィンランドでは夏の期間は太陽が一日中沈まない、白夜となります。

そのため、ベリーの成長に必要な日照時間を十分に確保することができるので、リンゴンベリーはスーパーフードと呼ばれるほど豊富な栄養素を含んでいるのです。

ちなみに北欧では自然享受権と言われる、誰もが自由に森に出入りしてベリー類やキノコを採取して良い権利が保障されています。

そのためフィンランドで暮らす人にとって、森林の中でのベリー摘みはお手の物。

ベリー摘み世界選手権でも、普段からベリー摘みを行なっている地元勢が活躍することも多いそうですよ。

大会の具体的なルール

ベリー摘み世界選手権は、主に森林製品の推進活動を行なっている、1993年設立の団体である極地フレーバー協会が運営しています。

ベリー摘み世界選手権の参加費は無料となっており、誰でもチャレンジすることができます。

参加者の過半数は地元民されていますが、外国からの参加者も少なくないのだそうです。

立地の下調べや事前のベリーの準備といった不正行為を防止するため、試合会場となる森の場所は大会当日まで非公開とされています。

また、ベリー摘み世界選手権は、個人戦と3人1組のチーム戦の2部構成となっています。

さらにチーム戦は、体力差を考慮した男女別に分かれています。

森の中に持っていくことができる装備は、ベリーを入れるバケツにリュック、そしてベリー摘みのための道具です。

ベリーを採取する際は、手摘みはもちろんのこと、特定の道具であれば使用も許可されています。

許可されている採取道具として、スコップなどシンプルなものならOKです。

ただし、機械式の本格的な採取機器を使用するのは禁止されています。

大会で上位に食い込むためには、広大な森を走破する体力やベリー摘みのテクニックも必要ですが、道具選びも勝敗を左右する大きな要素となっているようです。

まとめ

古くからフィンランドで暮らす人々は、森の中に入っては自然の恵であるベリーを好んで食べていました。

現在でも自然享受権によって、リンゴンベリーやブルーベリーなどのベリー類は誰でも採取することができます。

ベリー摘み世界選手権は、そんなフィンランドのベリー摘み文化を象徴したお祭りなのです。

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