ノルウェーは古くから畜産や酪農が盛んであり、乳牛や山羊のミルクを使用した伝統的なチーズも多数あります。
ヤールスバーグチーズもその1つであり、ノルウェー産の牛乳を使った国を代表するチーズとして知られています。
ここでは、ノルウェーチーズの代表格であるヤールスバーグチーズについて、その成り立ちや味わいについて紹介していきます。
ノルウェーの食文化やチーズに興味のある方は、ぜひご覧ください。
ノルウェー産チーズのヤールスバーグ
ヤールスバーグチーズは、北欧ノルウェーで生産されているチーズの一つです。
原料としてノルウェー産の牛乳が使用され、熟成期間は通常3ヶ月から6ヶ月程度となっています。
一般的なヤールスバーグチーズは直径約33cm、重量約8kgと、相当な大きさと重さを誇ります。
チーズのタイプとしては、ヤールスバーグチーズはセミハードタイプに分類されます。
生乳を加熱処理せず、そのままプレスして作られることが特徴です。
スイスのエメンタールを参考に作られたチーズ
ヤールスバーグチーズは現在ではノルウェーを代表するチーズとして知られていますが、実はその原型となるチーズが存在します。
それは、スイス発祥のエメンタールチーズです。
エメンタールチーズというのは、私たちがチーズと聞いて思い浮かべるであろう、あの穴あきチーズでもあります。
ちなみにエメンタールチーズの代名詞でもある穴は、チーズアイと呼ばれます。これはチーズの発酵過程で、プロピオン酸菌のガス発酵によって生まれるものです。
ヤールスバーグチーズは18世紀〜19世紀頃に、エメンタールチーズを元に改良を重ねて作られたチーズです。
マイルドで優しい甘味を楽しめる
ヤールスバーグチーズは、元々エメンタールチーズをベースに改良を重ねて作られたチーズで、味わいや香りもエメンタールに近いと言われています。
しっとりとした口当たりで、ほのかな甘味を感じることができます。風味もナッツのような芳醇な香りがあるそうです。
海外の本格的なチーズはミルク独特のクセがあり、苦手に感じる人も少なくありませんが、ヤールスバーグはチーズ特有のクセも少なく、あっさりとした味わいがあります。
ピザや肉料理の付け合わせなど、他の食材との相性も良いため、ノルウェーの食卓には欠かせないチーズとなっているのです。
まとめ
ノルウェーのヤールスバーグチーズは、スイス発祥の穴あきチーズであるエメンタールチーズを研究し作られたチーズです。
チーズはマイルドで優しい美味しさがあり、とても食べやすいです。ノルウェーではワインのおつまみから料理のトッピングまで、幅広いシーンで楽しまれています。