【スウェーデン語文法#46】「Det är … att + 動詞」の構文

スウェーデン語の「Det är … att + 動詞」構文は、「〜することは…です」という意味を表す基本的な文型です。
主語にあたる Det(それ)は形式主語で、実際の意味の中心は「att + 動詞」以下にあります。
今回は、スウェーデン語の「Det är … att + 動詞」の構文について解説します。
この構文を理解すると、物事や行動に対する評価や感想を自然に表現できるようになります。
1. 構文の基本構造
スウェーデン語における「Det är … att + 動詞」の構文は、物事や行動に対する評価・感想・意見を述べる際によく使われます。
この構文の基本形は、「Det är + 形容詞/副詞 + att + 動詞(原形)」です。日本語で「〜することは…です」という意味になります。
- Det är viktigt att sova tidigt.
(早く寝ることは大切です) - Det är svårt att lära sig svenska.
(スウェーデン語を学ぶのは難しいです)
冒頭に置かれるDet は形式主語であり、実際には「att + 動詞の原形」の部分が意味上の主語となります。
そして、形容詞/副詞が評価や性質を表す語で、この部分が文の意味の軸となります。
2. 形式主語 Det の役割
スウェーデン語で「〜することが〜だ」という表現を作る際、「att + 動詞」をそのまま主語に置くことは可能です。
ただ、「att + 動詞」を主語にするのは文法的には正しいですが、文語的でやや硬い印象となります。
そのため、基本的には「Det är … att + 動詞」の方が自然です。
形式主語 Det を用いることで、聞き手が最初に「それは〜」という構造を予期でき、文全体の流れもスムーズになります。
- Att resa ensam är spännande.
(一人で旅行することはワクワクします)
→ 文語的でやや硬め。主語をあえて強調したい時に使う。 - Det är spännande att resa ensam.
→ こちらの方が自然。
3. Det är の後に置く形容詞/副詞について
“Det är〜” の後には、形容詞もしくは副詞を置くことができます。
- 形容詞:bra(良い)、viktigt(大切な)、svårt(難しい)、roligt(楽しい)
- 副詞:lätt(簡単に)、bra(上手に)
基本的には形容詞が使われることが多く、その場合は形容詞の形は中性形(末尾が -t)となります。
これは、形式主語 Det が文法的に中性単数扱いであるためです。
4. 「att + 動詞」部分の解説
att は英語の to に近い役割を持つ不定詞マーカーです。
att の後に来る動詞は常に原形で、必要に応じて目的語や副詞句を伴います。
- att lära sig svenska(スウェーデン語を学ぶこと)
- att spela gitarr(ギターを弾くこと)
- att äta frukost på morgonen(朝に朝食を食べること)
さらに、「att + 動詞」の前に「för + 人称代名詞」を加えると、「誰にとって〜なのか」を明確化できます。
- Det är svårt att förstå.(理解するのは難しい)
→ Det är svårt för mig att förstå.(私には理解するのが難しい)
5. まとめ
- Det är … att + 動詞 は「〜することは…です」という評価・感想の基本構文。
- Det は形式主語で、中性形の形容詞が続く。
- 「att + 動詞」は原形で、意味上の主語を表す。
- 文語では「Att + 動詞 + är …」も可能だが、口語では形式主語構文が主流。
- 評価語の選び方や「för + 人」の追加で、意味をより具体的にできる。