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【スウェーデン語文法#25】動詞の第1〜第4活用および弱変化・強変化

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春乃
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スウェーデン語の動詞には、活用のしかたに応じて4つのグループ(第1~第4活用)があり、大きく弱変化(規則変化)と強変化(不規則変化)に分けることができます。

このレッスンでは、それぞれの活用グループの特徴や代表的な例、活用パターンの見分け方をわかりやすく紹介します。

1. 動詞活用の基本:4つの活用グループ

スウェーデン語の動詞は、文法的な変化のしかたに基づいて4つの活用グループ(第1〜第4活用)に分けられます。

この分類は、動詞が時制や文の構造に応じてどのように形を変えるかを理解するうえで非常に重要です。

さらにスウェーデン語では、第1〜第3活用は「弱変化(規則変化)」、第4活用は「強変化(不規則変化)」に分類されます。

活用現在形の語尾過去形の語尾規則性
第1活用-r-de規則的arbeta(働く)
第2活用-er(語幹が子音)-de / -te規則的köpa(買う)
第3活用-r(母音語幹)-dde規則的bo(住む)
第4活用不規則(語幹変化)不規則不規則skriva(書く)

このグループ分けを覚えておくことで、動詞の変化を予測しやすくなり、会話でも文章でも自信を持って使えるようになります。

語幹とは?

基本的に、動詞の不定形(原形)から「-a」を除いた形が語幹となります。

2. 第1活用(語幹が -a で終わる規則動詞)

第1活用は、スウェーデン語で最も規則的で学びやすい動詞グループです。

動詞の原形(不定形)は「-a」で終わり、不定形がそのまま語幹になるのが特徴です。

そして、現在形は「-r」、過去形は「-de」を語尾として語幹に付けます。

不定形現在形過去形
arbeta(働く)arbetararbetade

基本的に「動詞の末尾に決まった語尾をつけるだけ」で活用が完了するため、初学者にとっては安心して覚えられるカテゴリーです。

3. 第2活用(語幹が子音で終わる規則動詞)

第2活用も弱変化に属する規則動詞ですが、過去形のつくり方に少し注意が必要です。

このグループでは現在形が「-er」で終わり、過去形は「-de」または「-te」になります。

不定形現在形過去形
ställa(立てる)ställerställde
köpa(買う)köperköpte

この活用において重要なのが、語幹の語尾の子音によって、過去形の語尾が「-de」になるか「-te」になるかが決まるという点です。

  • 語幹が有声音(b, d, g, m, n など)で終わる → -de
  • 語幹が無声音(k, p, t, s など)で終わる → -te

これは日本語にはない発想なので、最初は戸惑うかもしれませんが、発音を意識しながら例を覚えていくことで徐々に慣れていきます。

4. 第3活用(-a 以外の母音で終わる規則動詞)

第3活用は、不定形が -a 以外の母音で終わる短い動詞に多く見られます。第一活用同様、不定形が語幹となります。

語尾は「-r(現在形)」「-dde(過去形)」と変化します。

不定形現在形過去形
bo(住む)borbodde
tro(信じる)trortrodde

このグループのポイントは、動詞の形が比較的コンパクトであること、そして長母音の語幹である点です。

原形と現在形が似ており、変化も比較的安定しているため、覚えやすいグループといえます。

5. 第4活用(強変化動詞/不規則)

第4活用は、語幹の母音が変化する不規則動詞のグループです。

これがいわゆる「強変化動詞」であり、スウェーデン語学習における山場の一つといえます。

不定形現在形過去形
skriva(書く)skriverskrev
gå(行く)gårgick
komma(来る)kommerkom

この活用では、過去形や過去分詞で語幹の母音が変化するため、規則的に変化形を導くことができません。

英語における “go → went → gone” のような不規則変化のイメージで、動詞ごとに個別に暗記する必要があります。

6. 弱変化と強変化の違い

ここまで紹介してきた活用は、大きく「弱変化(規則変化)」と「強変化(不規則変化)」に分かれます。

  • 弱変化:語幹を保ったまま、語尾をつけて変化(第1〜第3活用)
  • 強変化:語幹の母音を変えて変化(第4活用)

この違いは、動詞の変化パターンを整理し、正しい活用を覚えるうえで非常に重要です。

辞書や教材によっては「これは強変化動詞」「これは第2活用」と明記されていることもあるため、これらの語彙を理解しておくとスムーズに学習が進みます。

7. まとめ

  • スウェーデン語の動詞は4つの活用グループ(第1〜第4)に分類され、さらに「弱変化(規則)/強変化(不規則)」の2つに大別されます。
  • 第1〜第3活用は語尾の変化によって現在形や過去形を作る弱変化動詞で、パターンに一貫性があります。
  • 第4活用は語幹の母音が変化する強変化動詞で、個別に覚える必要があります。
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