【スウェーデン語文法#23】自己紹介の基本表現

スウェーデン語で初めて誰かと会話をするとき、「こんにちは」「私は〇〇です」「どこ出身ですか?」といった自己紹介表現は欠かせません。
英語や日本語と同様に、スウェーデン語にも自己紹介の決まった言い回しがあります。
それらを使いこなせると、相手に丁寧で良い印象を与えるだけでなく、会話をスムーズに始めることができます。
このレッスンでは、自己紹介に使われる基本フレーズを解説します。
1. 名前を伝える:Jag heter 〜
自己紹介の基本は、自分の名前を伝えることです。
スウェーデン語では、「私の名前は〜と言います」と伝えるときは、以下の表現を使います。
Jag heter 〇〇|私は〇〇と言います
ここでのheter は動詞 heta(〜という名前である)の現在形で、「~と呼ばれる」という意味を持っています。
日本語に近い自然な訳は「~と言います」となります。
- Jag heter Yuki.(私はユキと言います)
- Vad heter du?(あなたの名前は何ですか?)
そして、「あなたの名前は何ですか?」と聞くには、“Vad heter du?” を使います。
これは英語の “What is your name?” に相当する表現です。
2. 出身地を言う:Jag kommer från 〜
次に、自分の出身地を伝える表現です。
Jag kommer från 〇〇|私は〇〇出身です
ここでは、komma från(〜から来る)という句動詞が使われています。from の意味を持つ前置詞 från に注目しましょう。
- Jag kommer från Japan.(私は日本出身です)
- Jag kommer från Tokyo.(私は東京出身です)
- Var kommer du ifrån?(あなたはどこから来ましたか?)
“Var kommer du ifrån?” の直訳は「どこからあなたは来ますか?」という構造です。
少しカジュアルな言い回しとして “Varifrån kommer du?” という表現もありますが、意味はほぼ同じです。
3. 職業や立場を伝える:Jag är 〜
スウェーデン語では、be動詞 är (〜です)を使って、職業や身分を伝えることができます。
Jag är 〇〇.|私は〇〇です
英語と大きく異なる点は、職業を言うときに冠詞(a, an)を使わないことです。
つまり “a teacher” ではなく、単に “teacher” と言えばよいのです。
- Jag är student.(私は学生です)
- Jag är lärare.(私は教師です)
- Jag är forskare.(私は研究者です)
また、性別に関係なく同じ単語が使える職業が多く、文法的な性区別がないのも特徴です。
4. 何を学んでいるかを伝える:Jag studerar 〜
自分が何を学んでいるかを伝えると、会話がさらに広がります。このときは動詞 studera(勉強する)を使いましょう。
Jag studerar 〇〇.|私は〇〇を勉強しています
- Jag studerar svenska.(私はスウェーデン語を勉強しています)
- Jag studerar biologi.(私は生物学を勉強しています)
ここでの「svenska」は「スウェーデン語」という意味の名詞です。
英語では大文字にしますが、スウェーデン語では言語を表すときは小文字で始めるのがルールです。
5. 初対面のあいさつ:Trevligt att träffas
スウェーデン語で「はじめまして」「お会いできてうれしいです」と言うときには、定番のフレーズがあります。
Trevligt att träffas.|お会いできてうれしいです
直訳は「会えてうれしい」という意味で、英語の “Nice to meet you.” に相当します。丁寧な印象を与えるので、初対面のあいさつの最後に添えると良いでしょう。
- Hej! Jag heter Anna.(こんにちは!私はアンナです)
- Hej Anna! Jag heter Erik. Trevligt att träffas.
(こんにちはアンナ!私はエリックです。お会いできてうれしいです)
6. まとめ
- Jag heter 〜.:私は〜と言います
- Vad heter du?:あなたの名前は?
- Jag kommer från 〜.:私は〜出身です
- Jag är 〜.:私は〜です(職業・立場)
- Jag studerar 〜.:〜を勉強しています
- Trevligt att träffas.:お会いできてうれしいです