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【スウェーデン語文法#19】等位接続詞と従属接続詞

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春乃
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スウェーデン語では、2つの文や語句をつなげるために 「接続詞」 を使います。接続詞は、文の構造や意味を大きく左右する重要な語です。

接続詞には大きく分けて、2つの「対等な文や要素」をつなぐ等位接続詞、1つの文をもう一方の文に「従属させる」従属接続詞の2種類があります。

このレッスンでは、等位接続詞と従属接続詞の役割と使い方を、例文とともに詳しく解説していきます。

1. 等位接続詞の基本

1-1. 等位接続詞とは?

等位接続詞は、2つの対等な語や句、節をつなぐ働きをする接続詞です。英語でいう「and / or / but / so」に相当します。

等位接続詞は、語順を変えずに文と文、または語と語をそのままつなげるため、構造が比較的シンプルです。

  • Jag gillar kaffe och te.(私はコーヒーと紅茶が好きです)
  • Han är trött, men glad.(彼は疲れているが、うれしそうです)
  • Ska vi äta här eller gå hem?(ここで食べる?それとも帰る?)

等位接続詞を使った文では、2つの主節(それぞれが独立して意味をなす文)が並列に結びつけられます。

1-2. よく使われる等位接続詞

スウェーデン語意味用法の例
och〜と(and)Jag gillar kaffe och te.(私はコーヒーと紅茶が好きです)
men〜しかし(but)Hon är trött, men glad.(彼女は疲れているが、うれしそうです)
eller〜または(or)Vill du ha kaffe eller te?(コーヒーか紅茶、どちらがいいですか?)
för〜というのも(because)Jag stannar hemma, för jag är sjuk.(家にいます。というのも体調が悪いので)
〜だから(so)Det regnar,  vi stannar inne.(雨が降っているので、私たちは中にいます)

1-3. 語順のポイント

等位接続詞は、語順を変えません。スウェーデン語の基本語順「主語+動詞(SVO)」がそのまま続きます。

  • Jag är trött, men jag arbetar ändå.
    (私は疲れているが、それでも働いている)
  • Det regnar,  vi stannar hemma.
    (雨が降っているので、私たちは家にいます)

2. 従属接続詞の基本

2-1. 従属接続詞とは?

従属接続詞は、1つの文を主文に「従属」させるときに使う接続詞です。英語でいう「that / because / if / when / although」などが該当します。

従属接続詞が導く文は、主文を補足する従属節(副文)になります。

2-2. よく使われる従属接続詞

スウェーデン語意味用法の例
att〜ということ(that)Jag vet att hon kommer.(私は彼女が来ることを知っています)
eftersom〜なので(because)Jag stannar hemma eftersom jag är trött.(疲れているので、家にいます)
om〜ならば(if)Om det regnar, stannar vi inne.(もし雨が降れば、私たちは中にいます)
när〜するとき(when)Vi äter middag när han kommer hem.(彼が帰ってきたときに夕食を食べます)
medan〜する間(while)Hon läser medan jag lagar mat.(私が料理をしている間、彼女は本を読んでいます)

2-3. 語順の変化(従属節内)

従属節では、主語のあとに副詞がきて、動詞がその後に来るという語順になることがあります。

これは英語にはないスウェーデン語特有のルールです。

  • Jag tror att hon är hemma.(私は彼女が家にいると思います)
    → 主語(hon)+動詞(är)=語順そのまま

しかし、副詞が入るとこうなります:

  • Han säger att han inte gillar kaffe.(彼はコーヒーが好きではないと言います)
    → att のあとで「han(主語)→ inte(否定語)→ gillar(動詞)」の語順になります

このように、従属接続詞を使うと語順が入れ替わることがあるという点が大きな特徴です。

3. 等位接続詞と従属接続詞の違いを整理

項目等位接続詞従属接続詞
関係性対等従属
文の独立性どちらも主節従属節は主節に依存
語順SVOそのまま場合により語順変化あり(副文語順)
代表的な語och, men, elleratt, om, eftersom, när, fast

スウェーデン語の文章や会話では、これら2つの接続詞が頻繁に使われます。

それぞれの特徴をつかみ、例文とともに語順の変化にも慣れていくことが大切です。

4. まとめ

等位接続詞と従属接続詞
  • 接続詞には、等位接続詞(対等な文をつなぐ)従属接続詞(従属関係をつくる)の2種類があります。
  • 等位接続詞は語順を変えずに文と文をつなげます(och, men, eller など)。
  • 従属接続詞は、接続された文の語順が変化するため、語順ルールに注意が必要です(att, om, eftersom など)。
  • スウェーデン語の文構造を理解するうえで、接続詞の使い分けと語順の変化はとても重要なポイントです。

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