【スウェーデン語文法#20】人称代名詞:主格と目的格の違い
春乃 NAVIA(ナヴィア)
スウェーデン語では、2つの文や語句をつなげるために 「接続詞」 を使います。接続詞は、文の構造や意味を大きく左右する重要な語です。
接続詞には大きく分けて、2つの「対等な文や要素」をつなぐ等位接続詞、1つの文をもう一方の文に「従属させる」従属接続詞の2種類があります。
このレッスンでは、等位接続詞と従属接続詞の役割と使い方を、例文とともに詳しく解説していきます。
等位接続詞は、2つの対等な語や句、節をつなぐ働きをする接続詞です。英語でいう「and / or / but / so」に相当します。
等位接続詞は、語順を変えずに文と文、または語と語をそのままつなげるため、構造が比較的シンプルです。
等位接続詞を使った文では、2つの主節(それぞれが独立して意味をなす文)が並列に結びつけられます。
スウェーデン語 | 意味 | 用法の例 |
---|---|---|
och | 〜と(and) | Jag gillar kaffe och te.(私はコーヒーと紅茶が好きです) |
men | 〜しかし(but) | Hon är trött, men glad.(彼女は疲れているが、うれしそうです) |
eller | 〜または(or) | Vill du ha kaffe eller te?(コーヒーか紅茶、どちらがいいですか?) |
för | 〜というのも(because) | Jag stannar hemma, för jag är sjuk.(家にいます。というのも体調が悪いので) |
så | 〜だから(so) | Det regnar, så vi stannar inne.(雨が降っているので、私たちは中にいます) |
等位接続詞は、語順を変えません。スウェーデン語の基本語順「主語+動詞(SVO)」がそのまま続きます。
従属接続詞は、1つの文を主文に「従属」させるときに使う接続詞です。英語でいう「that / because / if / when / although」などが該当します。
従属接続詞が導く文は、主文を補足する従属節(副文)になります。
スウェーデン語 | 意味 | 用法の例 |
---|---|---|
att | 〜ということ(that) | Jag vet att hon kommer.(私は彼女が来ることを知っています) |
eftersom | 〜なので(because) | Jag stannar hemma eftersom jag är trött.(疲れているので、家にいます) |
om | 〜ならば(if) | Om det regnar, stannar vi inne.(もし雨が降れば、私たちは中にいます) |
när | 〜するとき(when) | Vi äter middag när han kommer hem.(彼が帰ってきたときに夕食を食べます) |
medan | 〜する間(while) | Hon läser medan jag lagar mat.(私が料理をしている間、彼女は本を読んでいます) |
従属節では、主語のあとに副詞がきて、動詞がその後に来るという語順になることがあります。
これは英語にはないスウェーデン語特有のルールです。
しかし、副詞が入るとこうなります:
このように、従属接続詞を使うと語順が入れ替わることがあるという点が大きな特徴です。
項目 | 等位接続詞 | 従属接続詞 |
---|---|---|
関係性 | 対等 | 従属 |
文の独立性 | どちらも主節 | 従属節は主節に依存 |
語順 | SVOそのまま | 場合により語順変化あり(副文語順) |
代表的な語 | och, men, eller | att, om, eftersom, när, fast |
スウェーデン語の文章や会話では、これら2つの接続詞が頻繁に使われます。
それぞれの特徴をつかみ、例文とともに語順の変化にも慣れていくことが大切です。