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【スウェーデン語文法#15】時間と曜日の表し方

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春乃
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スウェーデン語の日常会話では、「何時に会うか」「何曜日に予定があるか」といった時間や曜日の表現が頻繁に使われます。

英語に似ている部分もありますが、前置詞や語順などには独自のルールがあるため、基本をしっかりと押さえることが大切です。

このレッスンでは、スウェーデン語で時間や曜日を言う方法について、数字の読み方、曜日名、時間表現でよく使われる語句や文法を中心に学んでいきます。

1. スウェーデン語の「時間」の基本表現

まず、「今何時ですか?」とたずねたいときには、スウェーデン語で次のように言います。

Vad är klockan?(今、何時ですか?)

klockan は「時計」という意味であり、時間を表す際にも使われます。回答するときには、次のような形になります。

Klockan är tre.(3時です)

このように、「Klockan är + 数字」という形で時刻を表現します。数字は 1(ett)から 12(tolv)までが基本となります。

スウェーデン語の数字については、以下のレッスンで詳しく解説しています。

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2. 分単位の表現について

スウェーデン語では、15分や30分といった分単位の表現によく使われる言い方があります。

特に、「〇時15分」「〇時45分」「〇時半」にあたる表現は、英語や日本語と少し異なるため注意が必要です。

スウェーデン語意味備考
kvart över sju7時15分「kvart」は15分、「över」は「〜過ぎ」
kvart i åtta7時45分「i」は「〜前」
halv nio8時30分「halv」は「半」。次の時刻の半分前を表す(= 9時の半分前)

ポイントは、「halv」は「〇時半」ではなく、「次の時刻の30分前」を意味することです。

  • halv tio(ハルヴ・ティオ)= 9時30分(10時の半分前)
  • halv fyra(ハルヴ・フィーラ)= 3時30分(4時の半分前)

このようにスウェーデン語では、15分・30分などの単位を基準にした表現がよく使われます。

3. 曜日の言い方と使い方のルール

スウェーデン語の曜日は以下の7つです。いずれも英語にやや似ていますが、読み方には違いがあります。

スウェーデン語読み日本語
måndagモーンダーグ月曜日
tisdagティースダーグ火曜日
onsdagオンスダーグ水曜日
torsdagトシュダーグ木曜日
fredagフレーダーグ金曜日
lördagローダーグ土曜日
söndagスーンダーグ日曜日

スウェーデン語では、曜日はすべて小文字で始まるのがルールです。

英語のように大文字で書かないので注意しましょう。

また、曜日の前には på(ポー)という前置詞を使います。

Jag jobbar på fredag.(私は金曜日に働きます)

この 前置詞 på は「〜に」という意味を持ち、特定の曜日を指すときに用います。

  • på måndag:月曜日に
  • på söndag:日曜日に

4. 時間・曜日を文頭に置くときの語順変化

スウェーデン語の語順には、「文の2番目に動詞が来る」という重要なルール(V2語順)があります。

これは、文頭に主語以外(時間や曜日など)を置いた場合でも動詞の位置を保つ必要があることを意味します。

たとえば、次の2つの文を比較してください。

  • Jag börjar jobbet klockan åtta.(私は8時に仕事を始めます)
    → 主語(Jag)が文頭 → 動詞(börjar)は2番目
  • Klockan åtta börjar jag jobbet.(8時に私は仕事を始めます)
    → 時間表現(Klockan åtta)が文頭 → 動詞(börjar)は依然として2番目に位置

このように、主語が文頭でなくても動詞は常に2番目に置くというルールは、スウェーデン語における語順の原則です。

このルールは曜日でも同様に適応されます。

  • På måndag går vi till skolan.(月曜日に私たちは学校へ行きます)
    → 曜日が文頭 → 動詞(går)は2番目 → 主語(vi)はその後

5. 午前・午後や時間帯を表す表現

以下のような時間帯の表現も、会話ではよく使われます。

表現意味
på morgonen朝に(午前中に)
på eftermiddagen午後に
på kvällen夕方・夜に
på natten夜中に

また、今日・明日・昨日などの表現も頻出語です。

表現意味
i dag今日
i morgon明日
i går昨日

これらは時間や曜日と同様に文頭に置かれることが多く、語順に注意が必要です。

6. まとめ

  • スウェーデン語で時刻をたずねるときは「Vad är klockan?」、答えるときは「Klockan är ~.」を使います。
  • 「kvart över」「kvart i」「halv」などを用いた15分・30分の表現は日常会話でよく使われます。
  • 曜日は「på måndag」「på fredag」など、前に「på」をつけて表現します。すべて小文字始まりが基本です。
  • 文頭に時間や曜日を置くときは、V2語順(動詞が2番目)を必ず守る必要があります。
  • 「午前・午後」「今日・明日」などの表現も、同様の語順ルールが適用されます。

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