意味
“Hädässä ystävä tunnetaan” (ハダッサ・ユスタヴァ・トゥンネターン)は、直訳すると「困難なときに友人がわかる」という意味です。
これは、真の友人とは、困難な状況で支え合ってくれる人であるという教訓を含む表現です。
人間関係の本当の価値は、順調なときではなく困難なときに明らかになるとしています。日常の付き合いでは気づかない友人の本当の誠実さや絆が、困難な状況下で初めて試されることを強調しています。
英語の “A friend in need is a friend indeed”(困ったときの友こそ真の友)が同じ意味を持ち、困難な状況で助けてくれる友こそが本物であるという教訓を伝えています。
また、日本の「まさかの友こそ真の友」や「患難にあって初めて真の友がわかる」とも似ており、困難を共有し支えてくれる人を真の友と考える点で共通しています。
古代中国の『論語』にも「患難見真情」(困難なときに真の情が分かる)という言葉があり、困難な時に真価が問われることを説いています。
成り立ち
この言葉は、フィンランド社会の価値観や伝統に深く根付いています。
フィンランドは厳しい自然環境の中で他者と協力して生き延びてきた歴史があり、特に長い冬や寒冷な気候の中で家族やコミュニティの支えが大切にされてきました。
そのためフィンランド人は、過酷な環境の中で他者と協力することの重要性を認識しており、友人や家族との強い絆を重視します。
そのような背景から、困難に直面したときにこそ信頼できる友人の存在が明らかになるという考えを表しています。
まとめ
“Hädässä ystävä tunnetaan” は、「困難なときに友人がわかる」という意味を持つフィンランドの諺です。真の友人とは困難な状況でこそ支えてくれる人であるという教訓を表しています。
フィンランドの厳しい自然環境の中で互いに支え合う文化や、家族・友人との絆を大切にするフィンランド社会の価値観が反映された言葉です。