【Fara á fjöll】山へ行く
意味
“Fara á fjöll”(ファーラ・ア・フィョトル)の直訳は「山へ行く」ですが、実際には「問題から逃れる」「責任を回避する」という意味を持つアイスランド語の表現です。
この言葉は、困難な状況や面倒な問題に直面した時、それに正面から向き合わずに逃避する姿勢を表します。何かに対して積極的に取り組むのではなく、回避的な態度を取ることを皮肉った表現です。
日本語では、「現実逃避」に相当します。また、英語での “to bury one’s head in the sand”(現実を無視する)や “to run away from responsibility”(責任から逃げる)とも似ています。
成り立ち
“Fara á fjöll” は、アイスランドの独特の自然環境や生活の一部に根ざしています。アイスランドは険しい山々や過酷な自然が多く、かつては山に逃げ込むことで危険から避難したり、追跡から逃れることができました。
しかし、このような行動は現代社会では「問題に立ち向かう代わりに逃げる」という消極的な態度として捉えられます。山は安全な場所でありながらも、同時に孤立し、外界との接触を避けることができるためです。
こうして、山に逃げるという行為は「責任からの逃避」として、次第に負の意味合いを持つようになりました。
使い方
“Fara á fjöll” は、特に仕事や日常生活の中で困難や面倒な状況から逃げようとする人に対して使われます。
例えば、問題を解決せずに放置する、または責任を負わなければならない状況から逃げる場合などにこの表現が使われます。皮肉や非難の意味を込めて使用されることが多いです。
まとめ
“Fara á fjöll”は、アイスランド語で「問題から逃げる」「責任を放棄する」という意味を持つ表現です。
もともとは過酷な自然からの避難行為に由来する言葉ですが、現代では面倒な状況や責任を回避することを批判的に表現する際に使われます。