【At slå to fluer med ét smæk】一度の叩きで2匹のハエを倒す
伊東 春乃
NAVIA – 北欧Webメディア –
“At gå som katten om den varme grød”(ア・ゴー・ソム・カッテン・オム・デン・ヴァルメ・グロ)は、直訳すると「熱いお粥の周りを歩く猫のように」という意味です。これは「問題の核心に触れず、遠回しに話す」「直接的な行動を避けて回りくどい態度を取る」という状況を表します。
このデンマーク語の表現は、日本語の「歯に物が挟まったような言い方」や、英語の “beating around the bush”(藪を叩く)に非常に近いです。どちらも直接的に問題に触れず、遠回しに話す様子を指しています。
この表現は、猫が熱い食べ物に触れるのを避け、慎重にその周りを歩きながら様子を伺う様子に由来しています。
お粥が熱すぎて猫が直接触れることができず、近寄らずに観察している姿が、人々が直接的な問題や困難な話題を避け、遠回りに対応している状況に例えられるようになりました。この表現は、相手が重要な話題に踏み込まず、何度も回り道をしている場合に使われます。
この諺は、デンマーク語の日常生活でよく使われるフレーズです。特にビジネスの場面や人間関係において、誰かが本題を避けて曖昧な話をしていると感じる時に使用されます。
たとえば、ビジネスの交渉で本題に入らず、慎重に周囲の状況を確認しているような場面や、友人や同僚が言いづらいことをはっきり言わずに曖昧な態度を取っている時などに使われます。
“At gå som katten om den varme grød” は、デンマーク語で「問題を直接扱わず、遠回しに話す」という意味の表現です。ビジネスの交渉や日常の会話で、相手が重要な話題を避けている時に使われます。